3Dホットラリー ファミコングランプリII
任天堂
1988.4.14発売
©1988 Nintendo
堅実な兄はいつも四駆
私が幼稚園に通っていた頃に2歳年上の兄が友人から借りてきたディスクカード。青いカードが懐かしい。
私は年齢が年齢だけに、この手のゲームを満足にプレーすることができなかったが(……なぜか親に止められていた)、兄のプレーする姿を見るだけで当時は満足だった。
成績もクラスでトップだった兄は、やはりラリーの世界でもトップクラスに君臨し、私は兄をすごいと思っていた。
ただ、兄は堅実な性格で、いつも「四駆」をチョイスしていた。私は「かっとび」を使わない兄に対して幼心に「冒険しない性格の人間だなー」と、冷めた眼差しを送っていたのです。
寄稿:carlos 男 1982年生 北海道育ち
3Dメガネ越しに聞く会話
3Dメガネをかけると立体に見えるレーシングゲーム。高校時代、友人Tの家に集まってこのゲームをやった。僕が持っていた3Dメガネをみなでまわして遊んだ。
3DメガネをTに貸したまま僕らは高校を卒業し、あまり連絡を取らなくなったが、年に1回ぐらいTの家に集まって『3Dホットラリー』をやった。集まるのは3人か4人だったので、ひとりがゲームをしているあいだ、残りのものは雑談をしていた。
恋人がいるとかいないとか(僕は童貞だったけど見栄をはって嘘をついてた)、 就職活動はいつごろからはじめればいいのか、 父親の勤め先が倒産したこと、 Kが就職したとたん出向になったこと、 おやじ狩りにあった友人のこと、
3Dメガネ越しに聞く会話はだんだん暗い話が増えていた。
おととし、Tは結婚した。二次会で3D メガネを返せと言ったら、「おお、おお、わかった。あははは」と言っていた。絶対こいつ捨てたな、と思った。
寄稿:林 雄司 男 1971年生 東京育ち 会社員 ホームページ
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