『思い出のファミコン』が本になりました
 

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バベルの塔 バベルの塔
ナムコ
1986.7.18発売
©1986 NAMCO

残業しながら徹夜してクリアを目指してた父

 パズルゲームが好きだった父。この『バベルの塔』はとくにはまってたね。毎日遅くまで残業しながらも、遊ぶことを満喫。徹夜してクリアを目指してましたね(笑)。突然の死なんてまだまだ信じられないけど、いつも応援してくれる父が大好きだよ。

 改めて私はファザコンです。もう孫は五年生と三年生、会って欲しかったなー。父に恥じない自分を頑張っているからね。

寄稿:ももちゃん 女 1975年生 岐阜育ち


補欠で買ったが今は亡き従弟とハマる

 確か夏休みで、従兄弟の家に長期滞在していたときのこと。その夏は「ワルキューレの冒険」が出た年で、ワルキューレ目当てに行ったお店で発売延期を知り、補欠的に買ったのがバベルだったと思う。

 しかし補欠的に買ったわりにハマりまくり、従弟と夜中まで遊んでた。パスワードが4文字で、従弟の漢字練習帳のマス目に書いたっけ……。

 一緒に遊んだ彼が交通事故で鬼籍に入って10年余り。いまだにゲームから足を洗えない私を草葉の陰で笑っているかもしれない。

寄稿:gonza 男 1971年生 東京育ち 公務員


壁画攻略で垣間見た姉の執着心

 小学生だった私は24面までしかできませんでした。姉は攻略本を駆使しつつ64面までクリア。しかし、姉も壁画は攻略できず、分っている壁画は8面と16面のふたつのみ。そこで、姉の脅威の粘着型気質を垣間見ることになりました。

 レポート用紙に残りの6種類の壁画の組み合わせをすべて書き出した姉。それを地道に一種類ずつ試していったのです。壁画の順番が間違っていて、それはもう何度と無く風船が割れて転落死するインディ(主人公)。「大丈夫よ。いつかは絶対正解するから。」と黙々と再挑戦する、ある意味偉大な姉。それをじっと見守る私。

 そして、とうとう正解にたどり着き、上階へ上っていくインディ。おめでとう。大喜びする姉と私。姉が「おめでとうって言ってるよ。英語で」と言った直後、しばらく無言になり、そしてリセットを押し、オープニング画面で何やらコントローラーを操作……、そしてタイトル画面が青に染まり、裏バベルがスタート。

 私の記憶はそこまでです。後に聞いたところ、姉は「裏バベルの塔」の攻略本を手に入れ、見事クリアしたのだそうです。壁画はやはり全部出すことはできず、例の「全部の組み合わせを試す」作戦を取ったとか。(その執着心を人生に生かせれば、凄い大物になっていたでしょう……)

 そして十数年が過ぎ、ケータイで『バベルの塔』に挑戦した私は、見事64面クリアしました。大人になるって素晴らしいですね。でも、壁画を全部出すことはできませんでした……。

寄稿:たから 女 1975年生 福島育ち 主婦


“壁画”に感動

 あの頃はひとつのゲームを大切に大切にクリアしていったよなあ。このゲームも、単純だけど考えて考えて攻略本なんか使わずプレーしてた。画面は今のように良くないけど、あの感じがイイのだ(それでも“壁画”には感動した!)。そして音も雰囲気バッチリだった。

 今じゃ根詰めて「遊ぶ」ってこともないし、できない。 その時の気持ちや気力、「カムバーック」って、ちと思った。

寄稿:ちゃと 女 1971年生 東京育ち 主婦


『ドルアーガの塔』ときっと同種のゲームだろう、という誤解

 『ドルアーガの塔』が好きだった。大好きだった。「きっと同種のゲームだろう。」そう思って買って、理解不能な進行にリタイアし、転売した。そのため思い出は少ない。

 そういえば、『ロードランナー』なんかのパズルゲームは、「ポートピア」なんかの推理アドベンチャーの次に苦手だったっけ……。今さらだが、自分で購入したのにノークリアで終わっていたこのゲームの存在が悔しくて、買いなおしのため日夜オークションとニラメッコしている。

寄稿:ARMS 男 1974年生 静岡育ち 製造会社勤務


最終面をクリアしたものの

 『ソロモンの鍵』やロードランナーと同じジャンルのこのゲーム、そう、俺がもっともハマリやすいパズルゲームなのだが、ルールは単純ながら難易度は最強! 序盤はメチャ簡単なくせに、フロアが進むと途方も無く難しくなる(何でもそうか!?)。

 でもそれより厄介なのがある。最上階の空中庭園に進むには途中のフロアにある壁画を出現させなければいけないのだが(全部で6枚ぐらいあったかな?)、これには随分悩まされた。結局最終面をクリアしたものの空中庭園には行けなかったという、後味の悪いにが〜い思い出が残っている・・・。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家

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