『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ベストプレープロ野球 ベストプレープロ野球
アスキー
1988.7.15発売
©1988 ASCII

野球部仲間6人でペナントレース

 野球ゲームなら当たり前の、打つ・投げる・守る・走る。これらの動作が自分でできず、データを頼りに采配に徹するこのゲーム。かなりの野球好きを6人集めないと、生きたペナントレースはできません。そのかなりの野球好きの友人たちが、僕にはいたのです!

 高校時代、軟式野球部に所属していた僕は、同じ部の同じ学年の仲間6人と、土曜日に部活が終わったあと僕の家に集まって、ペナントレースを消化していました。リアルでもゲームでも、野球につかっていました。

 セーフティバントが決まりやすく、俊足の左打者が多いと有利になるので、「1試合1回、1シーズン30回」を上限と決め、破ったら5試合出場停止というルールもありました。うっかりその試合で2個目のバントを試みてしまったMくんが、投球と同時に「ちょっと待て!」とあわてて声で指示を出したシーンが思い出されます。

 いい展開のときに相手にリセットされても、再開するとリセット時の状態から始まるという公平感、シーズンが終わると本物らしい成績になっている楽しさ。データを自由にいじれる素晴らしさ。データをみんなで協議したのも懐かしい思い出。また、友だちと集まってやりたいなあ……。

寄稿:ひなたんパパ 男 1975年生 青森育ち 教員 ホームページ


理解者は少なかったがかなりやりこんだ

 このゲームは最初PCだけで出ていて、どうしてもやりたくて、FC版が出たときは喜び勇んで購入しました。

 選手名を実名に修正し、遅いCOM同士戦に耐えつつ、ずいぶん遊んだものです。シーズン終了後は「週刊ベースボール」の全選手シーズン成績表を見ながら最新版データを作成してました。

 しかし友人にすすめても、見てるだけではつまらないとか、PC88の「Mr.プロ野球」のほうが面白いとか言われて、誰も理解してくれませんでした。

 今はWin版を快適に遊んでいますが、投手の最高球速が偶数でないと気持ち悪かったり、球の切れはC以下に絶対設定しなかったりするのは、ファミコン版が染みついてる証拠かなと思います。

寄稿:gikofami 男 1972年生 千葉育ち ソフトエンジニア ホームページ


最近またファミコン版を買いなおし

 いつまでも遊べるゲームの定番ですが、私のまわりではプロ野球シーズンが終わると、雑誌などの記録をもとに全選手のデータを作り上げて、ドラフト会議を開き、チームを編成し、COMモードで戦わせてました。

 そして新シーズンの選手名鑑が出ると、新人選手や新外人を加えてまたドラフト会議! こんなことを何年も続けてました。たまにMANモードでやると、左打者のバントがやたらセーフになることに驚きながらもそんなことを小さなことと思わせるくらい楽しめました。こんなに楽しめるゲームってあんまりないんじゃないかなぁ・・・。

 ちなみに最近またファミコン版を買いなおしてしまいました(笑)。

寄稿:かっちゃん 男 1973年生 兵庫育ち 会社員


エディットする方が楽しかった

 このゲームはたしかデータのエディットもできたと記憶しています。当時そのエディット機能を使って、弟と野球漫画の登場人物を集めてチームを作り、ペナントを争っていました。

 その際、総合能力値の上限を決めて、その内ならどんな振り分け方もOKということで・・・。それこそ自分の思い入れたっぷりに選手をエディットしていました。ペナントレースの結果よりも、エディットする方が楽しかったこと覚えています。

 あ〜、書いていたらまたやってみたくなりました・・・。探してこようかな(笑)。

寄稿:kouchan 男 1964年生 茨城育ち ヘアーデザイナー


大阪人でありながらヤクルトファンになる

 監督になれるという、一風変わったゲーム。ランナーの指示は「無理をしない」を選択しないと、勝手に走りまくってアウトになるという、ミョ〜なアンバランスに悩まされた。でもこのゲームは僕の趣向を大きく変えることになる。

 当時某球団のファンだった僕は、巨人・阪神・広島以外はゲーム的に表現すると「ザコキャラ」と見ていた(他球団の皆さんスミマセン)。ところが、である。このゲームは自分が選択していないチーム同士の試合も実行する必要がある。

 よく知らない球団の対決をCOM任せで眺めていると、否が応でもBGMが耳に残る。そのひとつが代打の切り札、杉浦選手の応援歌を用いたヤクルトスワローズだった。僕は洗脳されるかのようにこの音楽が好きになり、杉浦選手も好きになり、そしてスワローズのファンになるに至った。

 今冷静に考えてみると、大阪人でありながら阪神ファンを脱退した僕は、ファミコンの影響力に恐怖する今日この頃である…。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


自らの采配で優勝を! しかし、データは正直・・・。

  「あ〜・・・なんでバントなんだよ!」「ここは代打じゃん!」

 そんな1億総プロ野球ファン(?)の皆様の夢を叶えたソフトの登場でした。自らの采配で弱小球団をリーグ優勝に導きたい! 強い衝動が私を突き動かします。

 まずは選手のデータ把握。打撃力、肩の強さ、守備力。ふむふむ。打順、スタメン、投手のローテーション等、「こうすりゃ勝てるのに」の思いをここぞとばかりにぶつけます。

 「ぬはははは! 俺が監督なら優勝間違いなしじゃん!」積もりに積もったその鬱積をはらすべく果敢に挑戦! バント! 代打! ピッチャー交代!

 しかし、データは正直でした・・・。惨敗・・・。余計に積もった鬱積、どうしてくれる?

寄稿:れ趣味 男 1968年生 奈良育ち 人事担当者 ホームページ

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