『思い出のファミコン』が本になりました
 

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バイナリィランド バイナリィランド
ハドソン
1985.12.19発売
©1985 HUDSON SOFT

99面クリアして見えたもの

 ファミコン本体は持っていないがソフトはある、という人がいたが、僕も何年間はそんな人間でした。そして初めて手にしたソフトがこの『バイナリィランド』。繁華街のおもちゃ屋の店頭でプレーしたのがきっかけ。

 かわいいキャラと、シンプルな画面ながら、多少の頭脳を必要とするパズル的な要素が非常に気に入りました。普通は面が進むにつれて難しくなるのに、このゲームはどのステージも手軽にできて、でもときおり鬼のように厳しい面が表れます。序盤では17面が最強ではないでしょうか。

 みんなで必死にやり込み、遂に99面クリア! 待ちに待ったエンディング!! と思いきや、なんと再び何度も見覚えのあるステージ1!!

 そうです、この当時のゲームはエンディングなどなく、延々としたループだったのです。さすがにこれにはヤル気を失せましたがね。でも最初のソフトってことで、今でも大事な思い出です。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


ピンクのカセットが乙女心にも嬉しい一品

 全体的に迷路のようなフィールドがあり、オスペンギン(プレーヤー)に対して左右逆に動くメスペンギンを操りながら各関門を突破し、二匹同時に頂上でゴールすると一面クリアできるゲーム。

 途中二匹を左右にしつこくしつこくこすり合わせると、無敵の子ペンギンが産まれ、しばらくの間敵を一掃してくれる小技が好きで、意味も分からず喜んでやったものです。

 カセットそのものがピンク色で見た目もかわいらしく、乙女心的にも嬉しい一品でした。祖父が買ってくれた最後のカセットだけにとても思い出深いゲームになってます。

寄稿:まんぐ 女 1975年生 静岡育ち 給料所得者

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