『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ブロックセット ブロックセット
任天堂
1985.7.26発売
©1985 Nintendo

抱き合わせで仕方なく

 1985年だっただろうか。当時ぼちぼちファミコンが一家に一台という支持を得たころで、我が家でも親を何とか騙し、やっとの思いで買う方向で納得させた。

 いざ買いに行くと、なんと「抱き合わせ販売」でソフトとファミコン本体を売っているではないか。当時はそれが通説で、仕方なく購入。抱き合わせの『ブロックセット』は、カセットのほかに安っぽいロボットと何色もの積み木のようなブロックが付属していた。

 カセットを本体に挿し、スイッチオンし、ゲームスタート。画面に映る積み上げられたブロックの通りに積み上げておき、指定された順序に並べ替えるという、いわばヴァーチャル倉庫番みたいなかんじ。

 ロボットにカメラが付いていて、画面の方に向けて電源を入れておく。コントローラーでUPを選ぶと画面が緑に光り「ピピッ アップ」といい、ロボットの手が上がる。もちろんLEFTを選べば「ピピッ レフト」と言い左を向くのである。

 後の記憶では、『ブロックセット』はレア物グッズとして高値で取引されていたと思うが、当時の私はそんなことを予測するはずもなく、ホコリまみれに放置し、適当に親に捨てられた。

寄稿:たかぼん 男 1971年生 栃木育ち 会社員 ホームページ

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