『思い出のファミコン』が本になりました
 

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チャレンジャー チャレンジャー
ハドソン
1985.10.15発売
©1985 HUDSON SOFT

確かに4発には違いない……

 このゲームの画面を見ると、小学生当時友人だったT君を思い出します。そのT君はクラスでいちばんファミコンに詳しく、そしてゲーマーでした。ファミコンで遊ぶとなれば、皆でそのT君の家におしかけてワイワイガチャガチャ遊ぶのが日課でした。

 そのT君がお気に入りだったゲームのひとつが、この『チャレンジャー』で、軽快な音楽、広大なマップ、意表を突くトラップや敵などが、まさに「リアルタイム」で迫ってくる印象がありました。

 私もアクションゲームが大好きでしたので、T君が飽きたころにこのソフトを貸してもらいチャレンジしました。自力で何とか最終面まで辿り着いたのですが、ラスボスのドン・ワルドラドに何度ナイフを当てても倒れる気配がありません。そこで後日、T君にヒントをもらったのですが、予想だにしない言葉が返ってきました。「あれ、4発で倒せたよ」。

 え?そんなはずは……と家に帰ってから試してみるものの、またも同じ結果に。絶望感の中、数時間チャレンジしていい加減イライラしてきたので、怒りのままドン・ワルドラドにやぶれかぶれでナイフを連射したのです。すると「プルルルル!」という効果音と共に、ドンさんが真っ逆さまに落ちていきました。

 そこで気付いたのです。「連続で」4発当てないと倒せないということに……つまり、攻撃に間をおいてしまうと敵のダメージがクリアされてしまうらしく、慎重になるあまり倒せないでいたようです。「……T君、君が言っていたことは、たしかに間違いではなかったよ(笑)」。

寄稿:エクス 男 1980年生 岩手育ち 自営業&ひよこドッター


兄弟で協力して頑張った

 どっぷりとファミコンにはまっていたころ、大々的にCMも流れ、過去最大の期待感におそわれ、ひとつ下の弟と母に懇願。当時、ファミコンばっかりしていた私たち兄弟に呆れてた母は、「1ヵ月間ファミコン禁止」を条件に、『チャレンジャー』を買ってくれることを約束。

 禁断症状が現れるも兄弟で1ヵ月間耐えて、ついに発売日。母と買いに行って待ちに待った1ヵ月ぶりのファミコン。電源を入れて数分間で兄弟そろってフリーズしたのを覚えています。

 今思えば、兄弟で協力して頑張ったいい思い出。そういえばここ8年弟と会ってないな……。

寄稿:なおやファイアー 男 1974年生 大阪育ち 会社員


コストパフォーマンスのいいゲームということか

 『アトランティスの謎』、『スペランカー』と並んで、当時の自分にとっての3大難解アクションゲームのひとつでした。主人公が冒険家で、宝探しをしながら様々なアクションをこなすゲームとして共通点が多かった気がします。そして、主人公の弱さ……。ひとりで冒険するにも関わらず、それぞれがあまりにも貧弱な攻撃装備だったっけ。

 難しい→クリアまで時間がかかる→長時間楽しめる、という3段論法の結果、すごくコストパフォーマンスのいいゲームだということになりますね。あと、これらのゲーム、慣れてくると相当なゲームの達人が養成されることを意味します。各ゲームの中のみでしか、その達人っぷりを発揮することはできませんが。

 今ではこういうゲーム少なくなりましたね。単純だけど奥が深く、長時間楽しめるアクションゲーム。ファミコンミニで復活してもらいたいゲームでもあります。

寄稿:ドン・ワルドラド 男 1976年生 東京育ち 研究員


クジラにナイフを当ててウツ

 最初の列車に飛び乗って、電車の先頭でひたすらジャンプかナイフ投げをして、クジラが現れて無敵になる裏技をしないと1面をこえられなかった・・・。子どものワタシにはけっこう難しかったと思う。

 そして、先頭車両にいる姫とラスボス。ここで大量にナイフを投げるとラスボスを倒せる、というウソ情報を信じてがんばって連射したなあ。くじらは見るだけで体力ゲージが回復するのに、ナイフを投げるとあっさり殺してしまえるので、うっかりナイフが当たってしまったときなんかは罪悪感を感じてウツになったり。

 とりあえず、このゲーム面白かった。音楽もよかったし。

寄稿:もた 女 1976年生 東京育ち インストラクター


電車の飛び乗りこそ、すでにチャレンジャー

 すごく面白いゲームだったと思います。最初の電車でくじらをどれだけ出したでしょうか? 何回くじらをナイフで倒したでしょうか? しかし、ラスボスだけは倒せなかった・・・。

 実はこの4面に出てくるラスボス、連続して何回かナイフを投げつけないと倒せないのです。幼い僕はそのことを知らず、一回投げてはその場を離れ、また投げては離れるを繰り返してたため、「このボス無敵かよ?」と思い、結局クリアにいたりませんでした。おかげで当時はこのゲームをクソゲーだと思ってました。

 今となって考えてみれば、電車に走ってきて追いつくだけでもすごいのに、それに飛び乗るという脅威の技を平然とやってみせていた本物のチャレンジャー(?)であるこの主人公に拍手です。

寄稿:クラウド 男 1978年生 岐阜育ち インストラクター

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