ドンキーコング3
任天堂
1984.7.4発売
©1984 Nintendo
「『ドンキーコング』が欲しい!」と言っていたのに
小学1年生の時、初めてファミコンを買ってもらった際に一緒に買ったゲーム。たしか親には「『ドンキーコング』が欲しい!」と言っていたのに、学校から帰ってくるとあったのはこのゲーム。
でも、とりあえずファミコンができる嬉しさからあまり何も考えずにゲームをはじめる。今にして思えば、「なぜハチの巣を叩くの?」「下に落ちてるのは……花だったの!?」「げじげじ虫かなりうっとおしい」「蜂の巣から蛾!?」など、突っ込みどころ満載ですが、子供の自分はひたすら次の面に進むことだけを考えてプレーしていました。自分流の「確勝攻略法」なんか編み出してたなあ。
寄稿:かばやんまうー 男 1975年生 石川育ち 会社員
ドンキーコングの尻が心配
私がこのソフトを手にしたのは、中学1年生の頃でした。弟がファミコンの電源アダプターを誤って破損してしまい、近くのおもちゃ屋へアダプターを買いに行く目的で行ったのですが、この『ドンキーコング3』が目に入り、無性に欲しくなり、購入しました。
植物園にコングが天井からぶら下がっている、ありえない設定にも気を止めず、当時ゲームは1日1時間と言う高橋名人の言葉も無視して1日中没頭していたものです。
特に、小さいハチに護衛されながら出てくるでっかいハチは、殺虫剤を2回当てると爆発するので、特に注意が必要でした。また、自分と同じ段になると、ものすごいスピードで突進してくる蚊には苦しめられたものです。
しかし、あのドンキーコングは、尻にあんなに大量の殺虫剤をかけられて、かぶれてないんやろか? たぶん実家の押入に今でも有ると思うので、今度久しぶりにプレーしてみよう思います。
寄稿:まー坊 男 1970年生 兵庫育ち 技術者
まさにソフトの思い出
あれは小学1年生の頃。「なにやら面白そうだ」と、祖父がクリスマスプレゼントにくれたもの、それがブレーク前のファミコン本体と、このソフトでした。なにぶんブレーク前ですから、周囲にファミコンを持っている友人はなく、ゲームのプレー方法自体も良くわからない状態です。
このゲームのクリア条件は、「飛来する昆虫から花を守りつつ、スプレーで中央のコングを上まで押し上げること」。マニュアルを読めばわかる問題ですが、当時の私にマニュアルの内容が理解できるはずもなく、最初はひたすら飛来する昆虫たちを打ちまくっていただけだったのをよく覚えています。ある日偶然にそのルールを発見した後は、完全にはまりまくり、いつのまにかすっかりインドア少年と化してしまいました。
やがてファミコンが大ブレークし、みんなが最初その操作に四苦八苦している中、自分がすでにユーザーであったことにやたら優越感をもち、祖父に感謝していたものです。
そんな祖父も今年で五周忌。このクリスマスプレゼントがなければ自分の人生はどうなっていただろう、とふと考えることがあります。僕にとってこれはまさに「ソフト(祖父と)の思い出」。おあとがよろしいようで。
寄稿:糞芸大作戦 男 1977年生 京都育ち SE
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