『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


ダウボーイ ダウボーイ
ケムコ
1985.12.11発売
©SYNSOFT 1985

ダイナマイトの扱い方でわかる

 このゲームは、ダイナマイトの扱い方を見ればすぐにプレーヤーの熟練度がわかるのです。

 有刺鉄線はハサミではなくダイナマイトで突破。地雷を仕掛けようとして、たまに極端に導火線の短いダイナマイトで爆死しながらも、最終的には動いている戦車に、導火線がダイナマイトに着火するタイミングを合わせて爆破させることができるまでになりました。以上、すべて1コン側の話。

 誕生日でもクリスマスでもないなんでもない普通の日に、その場で突然にカセットを購入してもらえることになったのですが、それからの人生でジャケ買いには慎重になりましたよ。

寄稿:ムルソー 男 1976年生 北海道育ち IT業界


なかなか戦略性があって面白い

 みんながクソゲーと言っているこのゲームだけど、あの頃は説明書いらずのゲームが多く、このゲームの本当の面白さを理解できずにいたと思う。

 操作は少してこずるが、理解してくるとなかなか戦略性があって面白い。地雷やダイナマイト、カッター、はしごなどを使い、クリアしていく。当時のファミコンにしてはかなりのギミックだと思う。

 まあ難易度も高くかなり死ぬが、それだけにクリアした時の感動もひとしお……ってあっさりしてるんだよね、クリア画面もorz

 そんなわけでこういった味のあるゲームって最近ないですよね。ちょっと前まではけっこうあったと思うんだけどなぁ。これからもドンドン、(味のある)クソゲー?が増えてほしいオイラです。

寄稿:まぁ 男 1973年生 東京育ち 無職


自腹なら評価はさらに低かった

 ケムコのファミコン市場参入初ゲームの『ダウボーイ』! 今やキング オブ クソゲーの呼び声高いこのゲームですが、確かにヒドイ。ただ、友だちから借りてプレーしたので、もし自分でお金を出して購入していれば、僕の評価はさらに低いものだったと思います。

 でも、確か『ダウボーイ』って、第一次世界大戦の頃のアメリカ兵の呼び名でしたよね。その頃なら、少しはちゃんとした武器がありそうなものなのに、このダウボーイは、体当たりで敵を倒します。一応銃は持ってますが、はっきり言って使いにくい。体当たり(ひょっとしてナイフで攻撃してる?)のほうが早い。

 また、このダウボーイ、兵士として致命的な欠点が。なんと川を泳げない! ストーリー上、ペンチや爆弾、導火線を拾って、敵を倒す罠を仕掛けたり、結局、川も爆弾で倒したレーダー(?)を橋代わりにして進むあたり、彼は歩兵ではなく、実は工兵なのでは? スタローンやシュワちゃんみたいな傭兵が一人で敵陣に乗り込むならわかるけど、工兵一人って……。

 今も昔も、このナンセンスを理解できる人は少ないんでしょうね。でも、なぜかテレビ映画のGIジョーを髣髴とさせる、あのBGMだけは好きでした……。

寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員


思いどおりにいかないことばかり

 クリアしたことがない。できない。操作の仕方が悪かったのはわかってるけど……。ダイナマイト設置しようとして地雷置いてしまったり(最悪)、はしごを掛けようとしているのに、ヤツはハサミをチョキチョキさせているだけだっり。

 一人でプレーしていると、なぜかミサイルがこちらに向かってくるのも謎だった。自爆用の誘導ミサイルなんていらない。そして兄とプレーすると、私はミサイル係だった。なぜ2コンがミサイルだったのか。コマンダーをプレーさせてくれ。

 なんだか無性に懐かしくなってしまった。もう一度やりたい。

寄稿:にくきゅう 女 1980年生 奈良育ち 社会人


気分は『コマンドー』

 このゲームは友人から借りてプレーしたのですが、それまで見たことがないゲリラ戦が展開できるゲームであったと思います。僕の一番好きだった戦法は、大量の爆弾をあちこちに仕掛け、そこから導火線を長々とひき、そして一気に点火するというもの。敵陣地のあちこちで爆発が起こるなかを駆けめぐるのが最高でした。

 小学生でアクション映画好きだった僕には、当時上映されていた『コマンドー』のワンシーンを思い起こさせるもので、まるであの映画の中で自分がゲリラ戦に挑んでいるようにも思えました。ゲーム音楽もミリタリーマニアにはたまらないものでしたね。

 ちなみに映画『ダイ・ハード3』を見たときにも『ダウボーイ』を思い出しました。なぜなら、『ダイ・ハード3』の音楽に、『ダウボーイ』で使われていたものと同じBGMが登場したからです。ああ、少年時代の思い出がよみがえってきた・・・。

寄稿:バイオハザード 男 1975年生 宮城育ち 研究職


結局は戦争なんて敵味方ではない

 戦争を題材としたゲームは山ほどあり、今も人気を誇るジャンルのひとつ。このソフトも戦争という題材の中、敵を倒しながら進むという、一連のゲームと同様のアクションゲームだ。

 ただ、2人用でプレーできるのが、このゲームの面白さ。1コンと2コンで順番にゲームをするのではなく、同時にゲーム参加可能。2人の主人公がいると思いきや、1コンは主人公(当たり前)、2コンは大砲! なんと人ではなく大砲のみ。画面の右でもって、敵、主人公(1コン)も関係なく、大砲で爆撃可能。友だち(2コンの大砲)とのコンビネーションで敵を倒すも良し、お互いが傷つけあい戦うのも良し→リアルバトルに発展。

 結局は戦争なんて敵味方ではない、戦争自体の無意味さが良くわかるってことに、子供心には気づかなかったあの日。ゲームは変わらず、時代は動いた。

寄稿:ナカムラアツシ 男 1978年生 東京育ち ジャズマン ホームページ

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?