『思い出のファミコン』が本になりました
 

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エキサイトバイク エキサイトバイク
任天堂
1984.11.30発売
©1984 Nintendo

家族みんなで素直に感動

 ファミコンの本体と一緒に買ってもらったゲームがこれでした。親戚にねだって買ってもらったので、怒られるかもと思っていました。

 家に帰ってみると、そんなに怒られることもなく、みんなでテレビ画面に注目しました。RFスイッチをとりつけて、本体の電源を入れてみる。そしてゲームが始まり、画面には4〜5台のバイクが!

 みんなでそれに注目する。やってみるとそれはとてもおもしろく、興奮してやったと思います。みんな注目しながら、「いやぁ、技術の進歩はすごいものですね……」などという話を聞きながらやったのを覚えています。

 今だと細かい技術の進歩とか、人に言ってもわからないことも多いと思いますが、この時はみんな素直にすごいものだと感じていました。いい時代だったと思います。私にとってこのゲームはまさに「ファミリー(家族の)コンピュータ」だったと、しみじみと思ったりするのです。

寄稿:もよもと 男 1976年生 青森育ち 会社員


音速の世界へ

 モータースポーツ好きの兄貴の影響で相当やりこんだ覚えがあります。基本的に兄貴の方がうまかったのですが、僕には兄貴に真似できない技がありました。

 それは、大ジャンプできるジャンプ台を使い、猛烈なスピードを出すというものです。通常、スピードを殺さないように着地していてもあまりスピードは乗らないのですが、着地後も絶妙な前傾姿勢をとり、これを連続で繰り返すと、みるみる加速して行き、ついには速すぎてエンジン音が消えるのです(普通のコースでは難しいので、エディットでジャンプ台をいい具合に設置)。

 「音速だ!!」と喜んでいた記憶があります。さらに調子に乗って超大ジャンプをすると、画面の上に消えたかと思った自車が下から現れて、なぜか転倒するという事象も発生しました。ファミコンミニでも出ているようなので、またやってみたいです。

寄稿:いもメタル 男 1978年生 静岡育ち 会社員


夜中の会社で酔い覚ましに

 つい先日、私は会社の飲み会に出席しました。人並みにビールをいただいた私は、ほろ酔い加減で会社へと戻ってきました。というのも、私はマイカー通勤なので、飲み会が終わって「じゃ、お疲れ〜」とそのまま車で帰る、というマネはできないのです。

 じゃあなぜ会社へ戻ったのかって? ・・・そう、それは酔い覚ましに会社で寝る、と見せかけて、会社のテレビでゲームをするためなのです!(←バカ)

 もちろん私一人でやるわけはなく、3〜4人の同僚をつかまえて道連れにしますし、上司には絶対秘密なのですが、そんなときにうってつけなのがファミコンなのです。20〜30代の男性であればほぼ間違いなくファミコンを経験していますから、懐かしさもあってとても楽しくプレーできます・・・夜中の会社で(笑)。

 なかでも好評だったのが、この『エキサイトバイク』。2人対戦こそできませんが、ガキの頃を思い出して、さらに酔いも手伝って、かなりヒートアップしました。面白いのが、あまりゲームとかやってなかったっぽい人に限って、結構上手かったりするトコロ。私の職場のリーダーが、背の低いジャンプ台をなめるように走っていたシーンは衝撃的でした。

寄稿:風雲再起動 男 1971年生 岡山育ち 会社員


なんて丈夫なライダーなんだ!

 自作のコースを走るのも楽しみのひとつでした。スムーズに、鮮やかに、アグレッシブに走破できるコースを作れた時は友人にやってもらい、自己ベストと比べたりして遊んでました。

 山だらけで平地の無いコースを自作した時に、一度転倒したらゴールまで転がり続けると言う事態も。ライダーが転倒し、「ワァーッ」「ワァーッ」と、歓声が大きくなったり小さくなったりする中をひたすら転がり続けて行きました。

 転がりながら山を登り山を下り・・・。それでもウィリーしながらゴールした時は、「なんて丈夫な体なんだ!」と笑えたものです。

寄稿:anny 男 1971年生 兵庫育ち イラストレーター ホームページ


クリスマスの靴下が長方形にパンパンに膨れていた中身

 決して僕の中で一番面白いソフトだとは思っていないのですが、一番思い出に残っているのがこの『エキサイトバイク』です。

 クリスマスプレゼントにこのソフトをお願いし、枕元に超ノーマルな靴下を置いて、ドキドキしながら眠りについたクリスマスイブ。相当楽しみだったんでしょう。豆腐屋さん並に朝早く目が覚めて、靴下に目をやると・・・、普通の靴下が長方形にパンパンに膨れていました!

 もう嬉しくてしょうがありません。直ちに茶の間でやったのを憶えています。ターボの使いすぎでオーバーヒート、すごく小さな障害物へのウィリーが遅れて大転倒、???と思ったと同時にすごく楽しかった。

 自分に子供ができた時も、クリスマスプレゼントは靴下に入れてあげたいなぁ。

寄稿:katsu 男 1977年生 福島育ち 金融業


コントローラとカラダがリンク

 皆さんの周りにも必ずといっていいほどいませんでした? 「コントローラとカラダがリンクしたヤツ」って。いや、もしかしたらあなた自身がそうだったのかも!?

 実は僕もそのうちの一人だったのです。この『エキサイトバイク』は山あり谷ありの上下動が激しいゲームだったので、ジャンプするたびにコントローラを持つ両手も一緒に上下に動いてました。しかもその動きはジャンプする高さに比例してて、ハイジャンプのときには両手も高く上がり、低いジャンプでは控えめに上がるというありさまでした。

 こんな僕を見た友達からはよくバカにされてましたが、「そのうち画面にあわせてカラダを動かすゲームができる!!」と負け惜しみまじりに勝手に思い込んでましたが、まさか「パラパラ」を考えた人は僕みたいなヤツを見て思いついたんではないでしょうね・・・。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


後輪で敵のバイクを倒す快感

 このゲームに出会ったのは幼稚園の時。僕が初めて買ったファミコンのゲームでした。当時、とてつもなく楽しく、同じようなコースを延々と走るだけなのにやり込んだ記憶があります。

 また。後輪で敵のバイクを倒す快感もありました。幼稚園児ながらもそのような快感に出会ってしまったんですね。あと、ゴール時のウィリーもかっこいいものがありましたね。

 今度は、PS2でリアルに再現してもらいたいですね。

寄稿:平井 達也 男 1984年生 大阪育ち 専門学生


飽きることなく何時間もやっていた

 気がつけばスーパーファミコンという物があったときに生まれた自分。しかし当時、そんな高価な物を持っているわけも無く、従兄弟から譲ってもらったファミコンで遊んでいた。

 ある日、友達の家にあった『エキサイトバイク』を見つけ、何気なく遊んでみる。初プレーした日から気が狂ったかのように友達の家に行って、毎日のように遊んでいた。とうていできっこないコースを作ったり、速さを競ったりして、飽きることなく何時間もやっていた。自分も欲しくてあちこち回ったがどこにも売っていなかった。その後、ファミコンも壊れてしまいあきらめてしまった。

 そして現在。すっかり忘れていた記憶を思い出し、中古ショップに行き買ってきた『エキサイトバイク』。このソフトを持っていた友達は引っ越してしまったが、会う機会があったら一緒にこのソフトをやりたい。

寄稿:サボテン 男 1989年生 岐阜育ち 学生 ホームページ


転倒を楽しんだ怨念?!

 エキサイトバイクは、転んだ時に急いでバイクに走っていくキャラクターの姿がとてもかわいかった。なので、うまく走れた時よりも、たくさんクラッシュした時の方が楽しかった。

 今にして思えば、バイク(といっても原チャリだが)で何度か危ない目に遭ったのは、彼の怨念だったのかも。

寄稿:ドンさんにヘキサゴン! 男 1974年生 神奈川育ち 雑誌編集者

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