『思い出のファミコン』が本になりました
 

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エグゼドエグゼス エグゼドエグゼス
徳間書店
1985.12.21発売
©TOKUMA SHOTEN 1985 ©CAPCOM 1984

弾、弾、弾。そして無限コンティニュー。

 友だちの家へ遊びに行った時、2人同時プレーができるということから重宝したゲーム。幸か不幸か無限にコンティニュー可能だから、いったん始めるとなかなか終わらない。

 当のゲームといえば、行けども行けども同じような背景の繰り返し。虫が群れては弾を吐き散らし、いずこかへと去って行く。その繰り返しだ。先に進むほどに敵の攻撃は激しくなり、弾を避けることだけで必死だったが、そうそう堪え切れるものでもない。そこに来て敵要塞の弾、弾、弾。そして、こっちはこっちで無限コンティニュー。

 今考えると常軌を逸した極悪ぶりだが、当時はそういうことをあまり深く追求しようとはしなかった気がする。そう、例え処理速度が間に合わずに画面がチラつこうが、スローモーションになろうが、なぜか面白がって遊んでいた。今ひとりで遊んでみてもちっとも面白くなかったりするが、アイテムで敵をフルーツに変え、それを回収するのだけは妙に燃える。

寄稿:KK 男 1976年生 愛知育ち 自営業


たいした精神力だった

 聞くところによると、ループするゲームらしいですね。あの異常なシューティングが無限に続くと思うと、わくわくするやら吐き気がするやら、とにかく変な気分です。

 十年以上も前、従兄弟の家にあったのを思い出しました。当時小学生の二人が数時間も続けてプレーしていたと思うと、あの頃の自分たちの精神はなかなか強靭だったのかなあ、なんて思います。

 今じゃ無理でしょう。『エグゼドエグゼス』をやりつづけるなんて。敵が虫で点数はイチゴ。妙なゲームですが、またやりたいと思うのは何故でしょうか。ファミコン独特のあの雰囲気がそうさせるのかもしれません。

寄稿:藤田 浅海 女 1983年生 北海道育ち 大学生 ホームページ


非現実的なその世界の戦利品は「くいもの」

 不穏な空気を煽るBGMと共に、襲い来る巨大化した昆虫の群れと砲弾の豪雨を降らす巨大な要塞。

 非現実的なその世界観はプレーする者を魅了して止まない・・・はずなのだが、どこか引っ掛かる部分がある。恐らく、あれだけ異質な空間においての敵軍から獲得できる戦利品が、金塊でもなく、補給燃料でもなく、とにかく「くいもの」であることだろう。

 Powのロゴをゲットするとグロテスクなキャラが丸ごと果実に変身、冷然とした甲殻要塞が一瞬にしてトロピカル・パラダイス。 製造元であるカプコンが貫き通した初期の十八番、これもまた僕を魅了して止まない。

寄稿:淳 / ハローブリッヂ 男 1978年生 神奈川育ち システムエンジニヤ ホームページ


チラツキ具合がすごい

 このゲームは兄が買ってきて、やっているのを見ているだけだったのですが、チラツキ具合がすごい。異常なほどの敵のタマ数(すごくスロー)。それにより、ちかちか点滅する自機とタマ。ハタから見ていても、なにがなにやら。でも一人はまっている兄。見てるだけの私・・・(プレイする気なし(笑))。

寄稿:Y・H 男 1968年生 広島育ち 現場監督

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