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ファザナドゥ ファザナドゥ
ハドソン
1987.11.16発売
©1987 HUDSON SOFT ©1987 FALCOM

気の利かないサンタに

 サンタさんがプレゼントしてくれた、初めて我が家に来たゲームです。姉にはファミコン本体、私にはディスクシステム本体、そして弟に『ファザナドゥ』。「3人揃わないとゲームできないのよ。仲良くしなさいということね。」と母は笑顔で言いましたが、ここで姉妹間の権力が決定したと言っても過言ではありません。

そして、『ファザナドゥ』。どうしてこんな知らないゲームが来てしまったのか…。もやもやした気持ちのまま始めた『ファザナドゥ』の、クリスマスにプレーするには陰気過ぎるそのオープニングに、暗い気分になったことを思い出します。

当時は、サンタさんの気の利かなさを恨んだものでした。でも、大人になって知りました。大人気ゲームの移植作であり、マル超シリーズでもあったことを。きっとサンタさんは、知識の無いまま、懸命に選んでくれたんだろうな…。

「くやんでは いけません。」あの時あからさまに不平を口にしたことは取り消せません。今できるのは、サンタさんに感謝することだけです。ありがとう。

寄稿:ユキ 女 1980年生 大阪育ち 主婦


ジャケ買いにかかわらず楽曲にシビれた

 当時PCで有名だったなんてまったく知らずに、パッケージを見て「カッコエエ!」の印象だけで買った『ファザナドゥ』。いや〜、最高におもしろかったと思います(今やったらわかんないけど……)。

 ゲーム楽曲も最高にシビれていたな〜。復活の呪文(なんか違う……)を入力する時の楽曲が、妙に郷愁的で哀愁を帯びていて、パスワード打たずにずっと聴いていた記憶があります。当時馬鹿小学生で、脳内の94%が原辰徳のことで占有されていて、音楽の「お」の字も興味なかったのに。そしてその後音大へ行くとは、自身でもまったく思わなかった……。

 サントラあったら買うな。楽曲だけじゃなくて、ゲームそのものもすごい良かったと思うけど……ラスボスがメチャクチャ弱かった気がします。でも見つけたらまた絶対買っちゃう&やっちゃうソフトの堂々1位です!!

寄稿:FAZZ  男 1977年生 神奈川育ち 塾の教室長


『ザナドゥ』と切り離して考えられれば単純に楽しめたはず

 ゲーム界に君臨する『ザナドゥ』。これをファミコンに移植するんだから、当時の僕らの反響は凄まじかった。といっても、パソコンの容量をファミコンで実現するのはあまりにもショボいだろうという、アンチ的な意見がほとんどだった(当時は容量の差なんて良く知らず、ファミコンはパソコンに劣るという単純な発想で)。

 友だちが買って遊んでいたが、序盤のボス、リパーシェイクが倒せず行き詰まっていた。そのうち僕のもとに回ってきたが、やはりてこずった。何とか倒すと、その次からは意外にもスムーズに進めていくことができ、ラスボスよりリパーシェイクの方が強いという、『悪魔城ドラキュラ』現象が起こった(ような気がする)。

 展開は『ザナドゥ』とは全く別物。エンディングはかなり単純で、やや無責任な終わり方。こんなんでホンマにみんな納得するんかい!? どうやら僕らは必要以上に偉大なる『ザナドゥ』の面影を追い求めていたようだ。別タイトルで発売したらもっと単純に楽しめたかもしれない。内容自体は秀作と呼んでも良いでしょうから。

 BGMも好きでした。この曲もほとんどがギターでコピーしていました。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


今の夫が開発に関わってた

 兄が「つまらないからやる」とくれたのがこれ。でも私には面白くて没頭していましたね。祈りの言葉を書きとめても、入力してみたら間違っていたりで、なかなかセーブできずに何度やったことか。

 7年後、付き合うことになった彼氏と中古ファミコンショップでこれを見つけた時、「これ好きだったんだよねー」と言ったら、なんと、その彼氏は開発に関わっていた人だった。驚いた。

 それが今の夫。昔は有名だった(かもしれない)OO名人(笑)。今でもゲーム好き。子供と太鼓をたたいてる(笑)。

寄稿:たま 女 1966年生 東京育ち 専業主婦

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