友人とゲラゲラ笑える優秀な接待ゲーム

　このソフトは誰から借りたか覚えていないが、緑色のカセットにマジックで「モリヲ」と書かれていた。大学生だった私は、借りパク状態のこのソフトで有名RPGやSLGに疲れたときの息抜きで数分プレーを楽しんだ。

　また、友人が遊びに来たときにもショボショボのグラフィックやわけのわからない設定や展開にゲラゲラ笑いながらプレーした優秀な接待ゲームだった。

　ある日、新作ゲームが欲しくなり、プレーし終えた有名RPGなど数本のソフトを箱付きでまとめて売り飛ばした。

　そして数日後、友人とモリヲゲーを楽しもうと探すも見つからず、かわりに売り飛ばしたはずの赤色ソフトが棚の奥から裸で出てきた。「あれ？　何でこのソフトあの？」……数秒沈黙、「もしかして……」そう、普段からきちんとソフトを箱に入れていた私は、箱と中身を確認せずに売り飛ばしたのだった。

　これには真夜中にもかかわらず、私も友人も涙を流しながら腹がちぎれるくらい笑った。今さらやけど、当時の店員のおじさん、ごめんなさい。モリヲ、勝手に売っちゃってゴメン。わざとじゃないねん。

　ちなみに棚の奥から出てきた赤色のソフトとは『ＭＯＴＨＥＲ』で、今も裸のまま残ってます。

大八車最強

　どっかで聞いたようなクラシックっぽい音楽（調べたらワーグナーのニーベルンクの指輪より ワルキューレの騎行とわかりました。）から始まり、戦争開始。

　プレーヤーはレーダーの付いた円盤を操り、戦車やヘリ、歩兵などを呼んで味方として戦い、敵はミサイルで倒すこともできて、捕獲（拉致？）すれば味方として使うことも可能。相手の陣地まで攻め入ればクリアとなります。

　どうでもいいことですが、何か砲台に車輪がついたようなのを私たちの間では大八車と呼んだのですが、大八車最強という噂でした。戦車より装甲車より強い大八車って……。

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