『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
任天堂
1990.4.20発売
©1990 Nintendo

シミュレーションRPGのジャンルを築いた名作

 まさか、3D時代にまで至る長期シリーズになるとは当時思いもしませんでした。シリーズ中の難易度は、「トラキア776」を除けば、最初にして最高峰の代物だと考えています(諸説ありますが)。

 しかし、その特有の過酷なシステム&ルールは、ステレオタイプのRPG界に一石を投じ、亜流ではなく傍流としてのシミュレーションRPGなる一代ジャンルを築きあげたのです!……マジに任天堂のゲームだったよね(横井軍平さんもクレジットされてるし?)。

 私的には、男たらし……もとい、魔性のヘッドハンターこと、愛しのシーダ姫に萌えまくり(笑)。スーファミ版では彼女の出番が少なくなり欲求不満に。「リセット回数が愛の証し」とはよく言ったもの、ブラックナイツカミュ編では何度涙を飲んだことか、あはははは(泣)。

寄稿:天使 男 1972年生 大阪育ち 調理師


自分で攻略本を作った

 発売した年が、1990年。この年、私は中学生で、柔道部の帰りが遅くて、帰って風呂に入って、勉強をしっかりして、その後にファミコン、でした。

 そのとき、部活の先輩に借りたゲームがこれでした。シュミレーションRPGで、死んだ仲間は生き返らない、というもので、死んだらリセットをしていました。その後のスーパーファミコンでリニューアルしたものと比べると不便なことがありますが、当時の中学生の時は、自分の脳内で、マルスがシーダが、一生懸命戦争をしている光景を考えさせられました。昔のファミコンは絵が貧弱でしたがそのぶん想像力で補っていました。

 それから、ファイアーエムブレムのシリーズはすべて遊んでいますが、最初のころほどの感動はいまだにありません。今では最初に遊ぶときにすでに攻略本がありますからね。攻略本なしでクリアした、というか、自分で攻略本を作ったゲームなので思い出があります。

寄稿:フルーティスト 男 静岡育ち 公務員


伝説の戦士三兄弟

 サジ、マジ、バーツ、最高でした! 当時、友だちとかはほとんど使ってなかったキャラで、それもそのはず、最初は守備力が弱くて、重い斧が武器なのでそれがネックだったのでしょう。でも僕は頑張ってレベルを上げて、使ってあげました。特にバーツは人間業をかけ離れた強さで、バーツの凄さは友だちにもかなりウケました!

 独特の構えで敵に近づいて、斧でバシッ!まさに一撃必殺!! クラスチェンジせずにあの強さは脅威です。最終ボスのメディウスには、バーツにデビルアクスを装備させ無理やり倒したのが懐かしいです。サジ、マジ、バーツ……伝説の戦士三兄弟でした。

寄稿:ハチロク 男 1975年生 京都育ち 自動車整備士


シミュレーションRPG草創期の名作

 本格的なオペラを用いた面白CM。それがこのゲームを知るきっかけでした。ところがその当時、僕は浪人生でした。ここは我慢、「大学に合格したら遊ぶ!」ということで、購入意欲を封印したものです。

 晴れて学生になり、最初のバイト代で購入。もう貯めに貯めた我慢汁を放出するがごとくヤリこみました。主人公・マルスや、ヒロイン・シーダたちが成長していく様を素敵に描写した、長編に及ぶストーリー、シビアな戦略性、ペガサスナイト3姉妹の特殊攻撃“△アタック”などに見られるゲーム演出……。間違いなくシミュレーションRPG草創期の名作であると思います。

 あれから12年。いま、私はGBAで最新作「封印の剣」を遊んでいます。プレーするたびに、ほろ苦かったはずの浪人時代の記憶が蘇ったりもします。でも、あの時代があったから、いまを楽しく生きる自分がいるのだと思えるようになりました。時を重ねて洗練され続ける『FEシリーズ』と同じように。

寄稿:iKE 男 1970年生 東京育ち 企業広報 ホームページ

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