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フラッピー フラッピー
デービーソフト
1985.6.14発売
©db-SOFT 1985

二十数年を超えての終止符

 父と兄が協力して遊んでいたゲームです。私は幼かったのでパズルの謎解きにアドバイスできるわけも無く、ただ後ろでワーキャー言いながら見ていました。

 毎日夜の9時くらいまで遊んでいた父と兄ですが、幼い私にとって午後9時はもう真夜中と言っていいほどの時間で、ウトウトと船を漕ぐ私は、いつも母の手によって強制的に寝床まで運ばれていました。

 そんなある日、目覚めると兄が、「やっとクリアしたぞ!」と私に言ってきました。どうやら私が寝てる間にクリアをしてしまったようです。今まで一緒に冒険していたのに、最後の最後に取り残されてしまった気分の私は、寂しさと悔しさで大泣きしました。

 そしてつい最近、私は独りでこのゲームをクリアしました。現在のゲームに比較すると何ともさっぱりとしたエンディング画面でしたが、この画面こそ父と兄が私を置いてけぼりにして見つけ出した宝の山だったのです。遅れること二十数年、私もようやく冒険の旅に終止符を打てました。

寄稿:carlos 男 1982年生 北海道育ち 自由人


祖父からの膨大なパスワードのメモ

 このソフトは持っていなかったのですが、当時60歳の祖父が持っていて、当時7歳の私に貸してもらった記憶があります。

 そして、パスワードがあるのですが、祖父は私のためにパスワードをメモに書いてくれました。そのメモは膨大なもので、当時はあまり考えていませんでしたが、今考えてみると、相当フラッピーを解析したのでしょう。

 今は、僕も21歳になりますが、今でも『フラッピー』をやりたくなり、ファミコンを取り出してプレーします。しかし、クリアはまだまだ先のことになりそうです。

寄稿:TKSZ 男 1985年生 静岡育ち 専門学生


新しいフラッピーが壁から出てくる瞬間の音

 昔懐かしいゲーム、思い出もたくさんですが、とにかくBGMが忘れられないことってありませんか? 僕にとって、『フラッピー』は音だけが明確にアタマに残っています。というか、買った当時僕はあまりにも幼すぎ、まったくこのゲームには触れなかった。なんかよくわからんまま、姉がクリアしていくのを悔しく見つめていた日々でした。

 そんなわけで、ゲームの思い出はユニコーンの単調な動きしか覚えてませんが、フラッピー(って主人公の名前ですよね?)が死んでしまって、新しいフラッピーが壁から出てくる瞬間の音。あぁ、文字では表現できませんが、敢えて挑戦するなら「ドッ、キュッ、ピョュ」と言うあの音。死んでとろけたフラッピーとワンセットで思い出されますね。

寄稿:内藤 男 1975年生 長野育ち 営業兼何でも屋 ホームページ


あえて選んだ、頭を使うゲーム

 どこの家庭もそうだと思いますが、私も親には気を使い、なるべく頭を使いそうなゲームを選んでは、プレーするよう心がけておりました。

 思い起こせばこの『フラッピー』も、そんなかんじで親に気を使って購入したゲームのひとつなので、つまるところ、あまり欲しいと思って購入したゲームではありませんでした。

 250面という、当時としてはあまりにも莫大なステージ数で、それだけでウンザリするようでしたが、どうやらウチの親も、私が頭を悩ませながらゲームをしている姿に満足そうでした。

 そして2ヶ月を要して、私は全250面をクリア。確か50面、150面、250面とクリアして、画面に表示されるパスワードをハガキに書いてデービーソフトに送ったら、認定証がウチに送られてきました。

 私は親に早速自慢したところ、誉められるかと思いきや、「そのくらい熱心に勉強しなさい!」と恫喝されました・・・。

寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員

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