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フォーメーションZ フォーメーションZ
ジャレコ
1985.4.4発売
©1985 JALECO

ショボイ機体に「こいつ大丈夫か?」

 近所の友だちから借りたのですが、色々な意味で思い出深いゲームでした。

 説明書を読まなかったので、どうしていいのかわからないまま、小さい飛行物体にぶつかって爆破。戦車にぶつかり爆破。飛行機に変形してもエネルギー切れで地面に落下して爆破。

……と、爆破が絶えなくあまりにもショボイ機体だったので、「こいつ大丈夫か?」と思ったのですが、何度も繰り返しようやく宇宙に行けた時は感動しました。

 攻撃もレーザーのみ。溜め打ちもできますが、中ボス戦で飛行機状態のまま溜め打ちで当てるのが結構難しかったです。

 このゲームはエンディングがない、いわゆるエンドレスゲームだったので、最終ステージをクリアしたら最初に戻るだけだったので、あまり達成感は得られませんでした。(ステージも惑星と宇宙の2面しかなかったし)

 BGMはなかったので、夜中なんかは結構孤独感が味わえたりしますw

寄稿:ししまる 男 1975年生 宮崎育ち 会社員


不安な夜を兄弟で過ごす

 このソフトで遊んでいた時期は小学生の頃だった。両親が共働きで夜遅くに帰ってくるため、4つ離れた兄と遊んでいた。

 まだ幼かった私は、『フォーメーションZ』にBGMが無いこともあり、とくに夜は不安になり泣きそうになりながら、黙々とプレーする兄の背中を見ていた。今思うと兄も不安で寂しかったと思う。それを見せまいと我慢し、黙ってゲームをしていたのだと思う。

 時は経ち、もう二人は妻帯者になった。必死になって育ててくれた両親に感謝します。兄よ、我々の子どもたちも、兄弟想いの優しくたくましい子になるといいね。『フォーメーションZ』のように!!

寄稿:もどきもどき 男 1978年生 東京育ち 会社員


宇宙に出る瞬間の衝撃

 マクロスやZガンダムなどの変形するロボットヒーローの影響をビシバシ受けていたあの頃。友人宅でB級な匂いたっぷりのソフトに出会う。ドロイド時には究極的に動きが鈍く、飛行形態になるとスピードが出過ぎるという、おおよそ現実世界ではありえないダメロボが主役。

 しかし・・・しょぼい内容とは裏腹に、ステージが進むと突如として飛行形態のまま大気圏を越えて宇宙へと飛び出したのだ! 宇宙がテーマであったり、ロボットが主役のゲームはあっても、当時としてはこの宇宙に出る瞬間は衝撃的だった。

 内容自体には魅力がないのに、そのシーン見たさに何度もやった記憶がある。初めて感じた宇宙の魅力だった。

寄稿:こくおう 男 1977年生 福井育ち 会社員

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