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月風魔伝 月風魔伝
コナミ
1987.7.7発売
©1987 KONAMI

パスワードを20年以上も記憶したまま

 当時はコナミの巨作だったのではと思う。たしか新たに開発した特殊なチップでデカキャラを出したとか。

 ぬんたむひんきぬ……。頭にパスワードを20年以上も記憶したままです。たしかラスボス直前のパスワード。忘れられません。それくらい熱中した作品。

 当然、ナムコの『源平討魔伝』に似せたタイトルで、かっこいい和風の主人公が太剣を持って走りまわり、デカキャラと戦うといったところは一緒。婆さんが出てきてストーリーを語るのも確信的。

 ファミマガのウソ技企画で、ラスボスが同時に2体登場というウソ記事が当時のクラスでは話題なったものです。時間があれば今でもやってみたい一作。

寄稿:ゾイン 男 1972年生 神奈川育ち 映像監督


親父「またファミコンか?」

 中学生の頃ハマってました。貧乏な我が家は、もちろん自分の部屋なんか無かったから、ファミコンするのは、唯一テレビがあってみんなの団らんの間である居間。

 だから、ファミコンするとなると、兄貴の「見たいテレビがあんだよ!」やら、親父の「またファミコンか?」、といった罵声に耐えながら、『月風魔伝』をやっていた。

 けど、おかんの「何このゲーム? 骸骨ばっかで気持ち悪いわ。だから青少年の犯罪が絶えんのよ! はよ終わり!」には勝てるわけもなく、すごすご退散してたような……。

 それから10年経ち、今は一人暮らし。大好きな風魔を二十何回もクリアしたさ。源平のパクリなんて言わせない! 兄貴やら親父やらおかんやらに怒鳴られながらも、一人狂気島を目指して頑張っていた風魔は、我が青春の思い出と共に、今でも心の中で波動剣振り回してがんばってるんだろーな♪

寄稿:竜馬 男 1978年生 福島育ち 司法書士


勘違い購入

 このゲーム、当時ゲームセンターで大人気だった『源平討魔伝』と勘違いして購入した人は多かったんじゃないでしょうか(笑

 かく言う僕も、あと少しで勘違い購入するところで、友だちのT氏が一足先にその被害にあったのでいたので、僕は寸前に回避できました。とはいえ、それなりに面白かったゲームだったので、結構長い間やっていた思い出があります。ゲーム自体はなんとなく『影の伝説』ぽくて、剣を振り回すことに命賭けてました^^

 余談ですが、後に出たファミコン版「源平」を買って失望したプレーヤーは多かったでしょう。今度は僕もきっちり被害にあいました^^

寄稿:きつねさん 男 1975年生 埼玉育ち 管理人


うまかったあのころの自分に感動

 パッケージ、キャラ、ゲーム内容、すべてストライクの一品でした。

 今も現役で可動するファミコンで遊んでいますが、当時やっていたころは、初めから最後まで通してクリアできたのに、現在は、迷路のところで必ず終わる始末。当時のほうがうまかったことにショックを受けるとともに、幼かったころの自分に感動。今でも覚えているパスワードで最後の面を楽しむのみの日々……。

寄稿:頼朝の弟 男 1979年生 宮城育ち 建築士


菓子折りと『月風魔伝』

 あれは私が中学1年の夏休みのことだった。家から3kmほど離れたショッピングセンターへ自転車を軽快に走らせ、ディスクシステムのゲームを書き換えに行った。

 ショッピングセンター内のおもちゃ屋に到着した私は、「すいませーん、このディスクをあのゲー……あれ?、このディ……あれ?」なんと、ディスクを家に忘れてきたではありませんか!

 あまりの恥ずかしさに、店員に「また来ます!」と走り去りながら告げ、自転車に乗り込み、急いで家までUターンすることに。

 その帰り道、急いでいた私は道路に飛び出て、車にはねられたのであった。左足骨折、全治1ヵ月……。警察官が家までやってきて、はねられた状況や、その経緯を説明し、「運転手さんの罪はめちゃくちゃ軽くしてあげて!」と懇願したのであった。

 翌日、運転手さんが、きっと警察官に話を聞いたのであろう、菓子折りと『月風魔伝』のソフトと攻略本を持って我が家にやってきた。

 そんなことがあったため、今でも『月風魔伝』の名を聞くだけで、左足の痛みと、申し訳ない思いがよみがえるのであった。

寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員


幻の「大関」技

 『悪魔城ドラキュラ』が大好きだった僕が、同じような雰囲気と前評判の良さにワクワクしながら発売日に購入したのが、この『月風魔伝』でした。

 さっそく家に帰ってプレーしてみると、その時は気づかなかったのですが、ある裏技を発見したのです。鬼面符(だったかなぁ、通行手形のようなもの)がなければ通れない場所が通れてしまうというものでした。

 最初は説明書とは違うので、「なんか変だなぁ」くらいにしか思わなかったのですが、なんと、翌月発売のファミマガにその技が載っているではないですか!しかも、「大関」を獲得。「俺だって見つけたんぁーーー」という叫びと共に、当時とても悔しい思いをしたものです。

 時は流れ、大学のゼミの仲間でファミコンの話題になり、驚愕の事実が発覚しました。ゼミの友人の兄貴が、ファミマガで「大関」を取ったことがあるとのこと。詳しく聞いてみると、まさに僕が悔しい思いをした『月風魔伝』の裏技でした。友人は東京の人で僕は長野の人。こんなことってあるんですね。世の中狭い。友人とは今でも一緒に酒を飲みに行く仲です。

寄稿:ミハル・ラトキエ 男 1975年生 長野育ち 無職


因縁めいた物語に燃えた

 小学生だった当時、「般若が空を飛び、武者が刀をなぎ払っている」という和風なイラストのパッケージに目を奪われて買ってしまったのがこのソフトです。

 ゲーム開始のプロローグの婆さんの語りが凄く盛り上げてくれ(文字のみですが)、因縁めいた物語に幼いながらも燃えた記憶が。BGMも雰囲気にマッチしてとても印象に残っています。しかし、禍々しい妖怪が襲ってきて当時はちょっと怖かったですね。3Dダンジョンも閉塞感があってかなりドキドキしてました。

 当時、年上の親戚の男の子が我が家に遊びに来てこのゲームで遊んでいたのを覚えていますが、彼は今やコナミに就職してしまいました。これも因縁でしょうか。

寄稿:のりたま 女 1976年生 島根育ち 主婦


過去なのか未来なのか

 とにかく怖く、でも楽しい。そんなイメージがあるんです。ストーリー展開される場所が地獄で、私の地獄のイメージが決まった作品でもあります。

 夢にまで出てきそうなくらい濃いキャラクターの数々。当時小学生や中学生がこのゲームをやってたと思うと、怖がらせようと思ってるんじゃないか!? って思ってしまうくらいです。あれだけ人骨が出るゲームも珍しいんじゃないかと思うし、主人公の4〜5倍ある頭蓋骨まであるくらい。

 西暦一万四千六百七十二年、魔暦元年。これがこのストーリーが展開された年。当時、子どもながらにこれが過去なのか未来なのか真剣に悩んでたのを覚えています。・・・っていうかこれ未来の話なんですね。

寄稿:毬藻 男 1980年生 静岡育ち システムエンジニア

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