ヘラクレスの栄光 闘人魔境伝
データイースト
1987.6.12発売
©1987 DATA EAST CORP.
塀の上に置いてあったので拾って帰った
このゲーム、小学生の時に拾いました。 ブロック塀の上にポツンと置いてあったんですよね。脇の道路で友人と二人で遊んでいたんですが、長い時間誰も取りに来なかったんです。壊れてるのかなと思いつつ持ち帰って、一緒にいた友人宅でプレーしました。結局誰かが落としたものなのか、捨てたものなのか……。持ち主の人、ごめんなさい!
ドラクエ風のRPGですが、ドラクエよりもどこに行って何をするのかがわかりにくかった記憶があります。友人はその日のうちに飽きて、私が持ち帰ることに。
ボス敵が攻撃するたびに動いたり、敵と「話す」コマンドがあるのが画期的でした。ただ、敵と話すと「はい」「いいえ」の選択肢がでるのですが、どちらを選んでも変化はなく、攻撃を1ターン無駄にするだけでしたが……。
船を手に入れると海に出ることができて、音楽も変わります。この音楽の毎回決まったメロディーのタイミングで敵が出現するという、奇妙な法則がありました。なのでそのタイミングだけ一旦止まって、少し待って移動、また敵の出るタイミングで止まって……を繰り返すと、まったく敵に会わず、どこまでも進めました。
でも次どこに行けばいいのかわからない、が多くて自力クリアはできませんでした。パスワードを適当に入れても結構成功することが多く、その時のインチキデータでクリアすることはできました。
正直特別面白いとは思わなかったソフトでしたが、色々と印象深いゲームではあります。
寄稿:のまあ 男 1977年生 埼玉育ち 会社員
股間がどうしてもヤバイ
このカセットを差し込んで、電源を入れた瞬間のオープニングのカッコ良さは、私はいまだに他の追随を許していないと信じている一人です。勇壮な音楽と共に斜め下からせり上がってくるタイトル。
パッケージも強烈でしたね。金髪で腰みの一丁のアメコミライクなヘラクレスが、左手(!)に剣、右手に盾を持って、女性をかばうように雄雄しく立っている絵なのですが、股間がどうしてもヤバイ。見えてる(ように見える)んですよちょっと……。
そんなアブナいパッケージを尻目にゲームを始めると……。このゲームだけでなのしょうか、呪文の概念があるのに、主人公側が一切呪文を使えないというのは。相手はバンバン回復とか眠り魔法を使ってくるのに、ローレシアの王子、もといヘラクレスひとりで世界をまわれと?
さんまやだいこんで体力を回復しつつ、旅も中盤にかかると、「てんのたづな」という、クリアするのに必要なアイテムが手に入ります。そして売ることもできます。そして売ったら二度と手に入りません。当然クリアもできなくなります。
母親は気持ち悪いラスボス倒してクリアしたものの、私はあきらめました。というよりその頃すでに飽きてました。
寄稿:濱 竜也 男 1977年生 栃木育ち 製薬関係
神話風でいながらリアリティもあり
ドラクエでRPGを始めた私ですが、この作品にも結構な思い入れがあります。ギリシャ神話風の世界観、武具耐久性の概念、不親切なゲームシステム、良くも悪くもデータイーストらしい意欲作です。
神話が好きだった私は英雄ヘラクレスになったつもりで、ばっさばっさと魔物を日夜退治したのでした。街に八百屋、肉屋、魚屋があるのもリアリティがあって好感でした。
寄稿:ルウ 男 1974年生 岩手育ち 会社員
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