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北斗の拳 北斗の拳
東映動画
1986.8.10発売
©BRONSON・HARATETSUO/SHUEISHA・FUJI TV・TOEI ANIMATION 1986 TOEI ANIMATION SHOEI SYSTEM

大河のごとくやりとげる

 時に俺、8歳か10歳か。ステージ1のハート様すら倒せず諦める。ずっと鍛錬して、ステージ3のジャギまでは倒せるようになる。……小5でスーファミ購入により、まったくやらなくなる。たまにファミコンをやれば、「達人」など呼ばれて調子にのる。

 中3で北斗と(たぶんPSでの新作の影響だったか)、そしてファミコンがハヤる。友だち5人来訪、俺がトレーニング、ステージの道順を覚えさせて全員をジャギまで楽勝にさせる。ステージ4、サウザー攻略。中3受験中、俺、ラオウ倒す……。苦節何年だろう。振り返れば、好きだった。俺にとっては大河的ゲームです。

寄稿:会長 男 1986年生 大阪育ち フリーター


BGMをリコーダーで吹いたものの誰にも理解されず

 『北斗の拳』。それは、当時の小学生ならば誰もが憧れる究極のヒーロー漫画。物心付いたときには既に神谷明のシャウトが耳から離れなかった私は, 大急ぎでこのソフトを親にねだったものだ。

 しかし、ゲーム自体は的確なルートを進まなければ道を戻されるという残酷な迷路ゲームであり、しかも道を教えてくれるはずのバットやリンは、嘘ばかりつきやがるという鬼畜っぷり。

 秘孔を突く爽快感も、必殺技のカタルシスもない、ストレスが溜まる仕上がりに茫然自失・・・。ザコを倒して「あべし」を集めてもなんにも嬉しくない。

 そして、あまりにもやることが無くなった私は、しょうがなくリコーダーで各ステージのBGMをコピーして遊んでいたという暗い思い出がある。さらに、学校でそのリコーダーを披露しても「何? 何の音楽??」と全く分かってくれない状況にかなり寒い思いをした。

 余談ではあるが、その後『北斗の拳』はアクションやRPGと多岐に渡り、様々なハードで発売されたが、どれもイマイチのできであった。・・・しかし時は2004年、遂に面白い『北斗の拳』が出た!! それはなんと・・・パチスロ機である(笑)。おそらくこれがベストオブ北斗。冗談だと思われる方は、今すぐホールで確かめてみるといい。

寄稿:Peco 男 1979年生 兵庫育ち デザイナー


原作をよく再現しているものの、最大の難アリ

 ザコ敵をブッ飛ばし、たまに出てくる緑の敵の秘孔を突けば得られる「あべし」の文字。七つ集めると上着が破れて最強ケンシロウのできあがり! 中ボスは原作と同様の攻撃が有効なので、ゲーム中もコミックの世界にいるようで楽しかった。しかし、次のステージに進んでもライフポイントは回復していない!? そうか、男は休む間もなく戦い続けるのか。

 原作のムードとリアリティに追従した、見事なシステムだと思います。『北斗の拳』の特徴を見事にゲームとして再現した秀作ですね。最大の難点を除いては・・・。

 その問題点とは、道中の分岐点の多さ! リンが道を教えてくれるものの、うそっぱちばっかり! まるでRPGでもしているかのように、ノートに地図をメモりつつでないととても進めません!! 敵を倒すのがメインなのか、それともマップ作成ゲームなのか、そのバランスの悪さには参りました。スーパーマリオの8-4のループですら当初迷った僕なのに・・・。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 企画戦略部署兼任営業担当


キャラはみんなノッペラボウ

 25歳以上ならこの漫画はよくご存じだろう。本来ならバンダイがゲーム化してもおかしくないのだが、その時点で買うのを躊躇するべきソフトだった。

 主人公のケンシロウをはじめ、キャラはみんなノッペラボウ。ボスには「秘孔」が発動するように攻撃すれば、おなじみの千手壊拳などを拝める。戦いよりも、むしろ道中に無数に出てくる分岐点(扉?)の暗記の方がメインだったように思う。

 最終面のラオウにたどり着くことができた人はどれくらいいるのかなあ。

寄稿:こくおう 男 1977年生 福井育ち 会社員

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