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貝獣物語 貝獣物語
ナムコ
1988.11.18発売
©1988 BIRTHDAY/NAMCO

内容はシンプルながら壮大でファンタジック

 いまだ鮮明に覚えている購入日。母親が「ゲームソフトを買ってあげる」という素敵な発言により、ゲーム屋さんへGO! でも兄は、「スーマリ3」を買いたいというが、僕は『貝獣物語』が欲しくて、レジの前で兄とバトルをしてました。結局、母親の助けもあって、無事に『貝獣物語』をゲットできました(^^)

 内容はいたってシンプルですが、壮大でファンタジックで、今風のゲームよりも感情移入ができます。おとぎ話も取り入れたシナリオも秀逸です。ファミコンと言えどグラフィックはお世辞にも良いと言えませんが、タイトル画面の1人+3匹の一枚絵はとても可愛く、十数年が経過した今でも用紙に書けるほどです。

 サウンド面も心に残る名曲揃いで、3和音をうまく使い込んでいます。お気に入り曲は悠久な「フィールド」、活き活きした楽しい「街」、明るく爽快感な「船」です。

 「思い出に残るゲームは?」と聞かれたら迷わずこのゲームを選びます。今でこそ190本近いRPGをクリアしましたが、『貝獣物語』こそが記念すべき第1弾です。

寄稿:アキラ 男 1980年生 千葉育ち ネット関連


大きな箱の中のオマケ

 大きな箱の中には、オマケとして主人公、クピクピ、ポヨン、バブのソフビ人形。そして太い封筒。「ゲーム内で実際に入手するまで開けないでください」と書かれていて、その約束を守って楽しみに待っていました。

 4人の主人公たちはそれぞれ、左上、左下、右上、右下の島国に住んでいて、操作する主人公を切り替えながら進めて行きます。「クピクピは魔法使い系で弱いから一人で旅するのは危険だ。まず主人公のレベルを上げて西へ行って仲間にして……」「ポヨンはあの街まで移動させて……」など、いろいろと考えながらやってました。

 物語を進めていくと、オマケで付属していたさっきの太い封筒を入手します。ところが、ゲームの箱を調べても、封筒がありません……。必死に探したけどどこにもなく、結局あきらめて、そのままゲームをクリアしました。

 最近、実家の元自分の部屋を掃除していたら、押入れの奥から汚い木箱を見つけました。中には、あの封筒と4体のソフビ人形。懐かしい気持ちとやっとクリアしたという気持ちでいっぱいになりました。

寄稿:リンすけ 男 1979年生 岡山育ち ゲーム作る側の人


ファミマガを片手に

 当時にしてはめずらしく、人間1人と動物3名が主人公でした。それぞれの街からスタートするので、出会うのも人によってバラバラで楽しかったなぁ。

 でも、ゲームは難しかった記憶があります。最後までクリアできたのかなぁ。ファミリーコンピュータマガジンの本を片手にいつもゲームしてました。バブ、ポヨン、クピクピのキャラクター名がかわいかったな☆彡

寄稿:ぴよ吉さん 女 1973年生 大阪育ち 会社員


自作の地図づくりに躍起になっていた

 友だちに借りたゲームソフト詰めのひとつにこれが入っていた。『ドラゴンボールZ』や『たけしの挑戦状』の中でlなぜかこの『貝獣物語』だけがRPG。タイトルの音楽が気に入って、説明書もないのにそのままゲーム開始。「パス」って何の項目?、おお、メラメラ二匹は財布を落とすのか・・・、ボート高すぎ! まだ小学生だったと思います。手探りプレーっていうのが本音。

 最近、部屋の掃除などをしていたらこの『貝獣物語』の地図を見つけてしまいました。自作です。何回も消しゴムで消したりしてありましたが、説明書や地図のない当時、これを作ることが楽しくて楽しくて、一生懸命全部の地形を調べては書き込んで。中央大陸などレベルも低いのに逃げまくってとにかく地図を作ることに躍起になっていました。

 今思えば、ちゃんとしたストーリーは見ないでそんなことばかり・・。と呆れますが、それも楽しかったから仕方ないんです(笑)。

寄稿:ないとメカ 女 1983年生 神奈川育ち 会社員


ゲームは極上のサントラ

 このゲームを思い出すとき、あの物悲しいオープニングのBGMが最初に出てくる。途中で仲間が合流するシステムはドラクエより先に取り入れていて、子供ながらに唸らされた。

 しかし、もっとも素晴らしかったのはバックに流れる音楽だった。街の音、ダンジョンの音。すべてが僕の冒険心を刺激した。後に出る『じゅうべえくえすと』、クソゲー名高い『チャイルズクエスト』もしかり。お気に入りの音が流れていたら、しばらくは放置したまま聴き入っていた。

 この作品から、ゲームは遊ぶだけでなく、極上のサントラでもある、というのを教えられた。

寄稿:しいここ 男 1982年生 福島育ち 大学生


1人+3匹(?)の主人公を合流させるシステムが新鮮だった

 友だちに借りてやったソフトのひとつ。勇者が4人(1人+3匹?)いて、ゲームスタート時は4人がばらばらです。それぞれ違うお城から出発する勇者たちを、切り替えながら操作をして進め、ストーリー中盤で4人を合流させるシステムでした。

結構画期的なシステムだったんじゃないかなぁ、といまだに思います。ただ、1人で進んでいるときは、敵が強くて苦労した記憶があります・・・。だからこそ、他の勇者と合流できたときはとてもうれしかったです。

 ワールドも広かったような気がするし(船で移動していたような)、ラストダンジョンもなかなか難しかったと思う。めちゃくちゃってわけじゃないけど、おもしろかったです。

寄稿:ムク 女 1984年生 岐阜育ち 会社員

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