『思い出のファミコン』が本になりました
 

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カケフ君のジャンプ天国 スピード地獄 カケフ君のジャンプ天国 スピード地獄
ビック東海
1988.7.22発売
©キャロット

他愛もないことに抱腹絶倒

 僕にとっての思い出のファミコンソフトは、『カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄』です。小学2年生の新学期、F君という友だちができました。家が近いということもあって、僕たちは毎日といっていいほど一緒に遊んでいました。

 ある日、初めてF君の家に招待され、駄菓子を食べながら夢中になったのがこのソフトです。主人公のカケフくんの表情や、アクションのひとつひとつに、一喜一憂し、日が暮れるのも忘れて2人ではしゃいだのをよく覚えています。

 特に思い出深いのが、勢いよく、いわゆるBダッシュで走ると、カケフくんが水面をバウンドしながら向こう岸に渡るのですが、このバウンドの回数を見誤ると、虚しく水中に消えていく……というものです。今考えれば他愛もないことですが、当時の僕たちにとっては、抱腹絶倒のワンシーンでした。

 無造作に倒した自転車、お菓子でベタベタになったファミコンのコントローラーなど、ふと思い出すと、無性に懐かしく、切ない気持ちにさせてくれる少年の頃の大切な思い出です。

寄稿:きなこもち 男 1980年生 福岡育ち

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