『思い出のファミコン』が本になりました
 

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クルクルランド クルクルランド
任天堂
1984.11.22発売
©1984 Nintendo

「このボタン何?」

 小学校時代に思いっきりハマりました。友だち数人で遊んでる時に、62面(!)まで進んだところで、ファミコンにあまり詳しくないヤツが「このボタン何?」ってリセットボタンを押してくれたおかげで…orz 当時の脱力感は今でも忘れません。

寄稿:Jun 男 1974年生 千葉育ち 研究職


『クルクルランド』がひそかにつむいだ初恋

 当時、同じ年の女の子Yちゃんがいました。家からかなり遠い保育園に通っていた私には、近所に同じ保育園のお友だちがいませんでした。Yちゃんをのぞいては。Yちゃんのおうちには私の家にはなかったファミコンがあって、そこで出会ったのが『クルクルランド』でした。

 ファミコンのことを何も知らない私に、Yちゃんは優しい微笑みでいっしょにファミコンをプレーしてくれました。面白い。むちゃくちゃ面白い。クルクル回ったり、変な光線を出したり、ブラックホールに飲まれたり、金塊を見つけたり・・・。気づいたらこのゲームの虜になっていました。Yちゃんはいろいろなゲームを持っていましたが、この『クルクルランド』が、強烈に記憶に残っています。

 この後、ファミコンを購入して『クルクルランド』も購入。モーレツにはまりました。毎日のようにプレー。そして腕もそれなりに上達した気がしました。これでも当時の私は、金塊の裏表があるステージまで行ったんですよ。でも、このステージの意味がさっぱりわからなかったなぁ。

 そんなYちゃんとは保育園を卒園し、小学校へ入る頃には顔を会わせることはありませんでした。そして、あんなに好きだった『クルクルランド』と共に忘却の彼方へ……。

 そして気づけば、私もいい大人になっています。知人の家にあった『クルクルランド』のソフトを見て当時を思い出しました。そして再び買ったファミコンでプレー。当時好きでも嫌いでもなかったYちゃん。今思えばあれが初恋だったのかもしれません。でも『クルクルランド』は知っていたのかも知れませんねぇ。自分でも気づかない、ほのかな恋心に。

 『クルクルランド』を差し込んで目を閉じればほんのちょっぴり甘くて切ない、それでいて楽しかったあの頃のこと、テレビに向かってYちゃんと過ごしたあの日のことが蘇ってきます。昨日のことのように……。

寄稿:yuki 男 1979年生 東京育ち 会社員 ホームページ


なぜか母が上手

 小学生だった当時、母親の目を盗むようにして兄貴とファミコンばかりして遊んでいました。宿題なんかもしないで叱られることが何度もあって、最後にはコントローラーをハサミで切られました(泣)

 そんなファミコン嫌いの母親でしたが、唯一『クルクルランド』だけはやっていました。なぜこのゲームが母の琴線に触れたのかは知りませんが、明らかにたくさん遊んでいる僕や兄貴よりも、ちょっとしか遊んでいないはずの母の方がうまくて不思議に思ったものです。家族の中でボーナスステージを一人でパーフェクトクリアできるのも母だけでした。

 今思えば、僕らがいないときにこっそり練習していたのかもしれませんが、大人になってこの話を母にしても、覚えていないらしく、謎のままです。

 とにかく、ファミコンをやると怒られるので隠れて遊んでいた記憶がほとんどですが、このゲームだけは家族で楽しんだ思い出があって印象に残ってます。

寄稿:さざり 男 1977年生 鹿児島育ち 会社員 ホームページ


既成概念を打ち崩した操作性

 当時、友だちが初めて買ったゲームがこれでした。一番驚いたことがその操作性。上を押したら上に行く、下を押したら下に行く……といった既成概念を見事に打ち崩してくれた作品でした。

 小学校低学年だった私はその概念がわからなく、しばらく悩んでいた記憶があります。説明書を何度も読み返し、「なるほど!十字キーで手が出て、ステージに立っている杭をつかんで遠心力で方向転換するのか!」とわかったときは衝撃的でした。

 友だちと一緒に協力したり競い合ったり、さまざまな遊びができて、私にとってはとても面白い名作でした。今でもたまにやるのですが、ボーナスステージの金貨をすべて取ることはできないです。

寄稿:ひろみ、今でも好きだ〜 男 1973年生 滋賀育ち システムエンジニア


親が一緒にやるので制限時間越えもOKだった

 ファミコンといわれて最初に思いつくのは間違いなくこのゲームです。忘れもしないあのとき、うちにファミコンというものがきたときに一緒に買ったのがこのゲームでしたから。

 初めてのゲームでしたので、親もハマってとにかくやりにやりこみました。後にいろんなゲームを買って、ゲームをやる時間も30分と決められてしまったが、これをやるときだけは親が一緒にやるので、いつも許してもらえたおぼえがあります。

 とにかく面白かったこのゲーム、今でも頭のなかに完成された絵柄のすべてが思い浮かびます

寄稿:クラウド 男 1978年生 岐阜育ち インストラクター


欲しくないのに買うしかなかった抱き合わせソフト

 今はやってはいけない販売だとは思うが、私が小学2年生当時、あるお店ではファミコン本体とソフトが抱き合わせで販売されていました。

 今思えば、時期がお正月だったからというのも関係していたかもしれませんけど。ただ、本体のみと、自分の欲しいゲームソフトを買いたいだけなのに、セットでしか買えない状況だったため、幼いながらも相当買うのに迷った記憶があります。でも当時は、本当にどこにいってもファミコンが品切れ状態だったので、結局お年玉を全部使って買いました。その時ついてたソフトが、『F1レース』と『クルクルランド』でした。

 そういうわけで、『クルクルランド』は自分が欲しくて買ったソフトでもなかったし、何より面白さを最後まで見出せなかったソフトだったので、私の中ではあまりいい思い出とはなっておりません。任天堂の方には申し訳無いんですけどね・・・。

寄稿:ホシ 男 1978年生 滋賀育ち 会社員

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