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キョンシーズ2 キョンシーズ2
タイトー
1987.9.25発売
©1987 TAITO

キョンシーはファミコンと同世代のムーブメントだ

 「お札」「五円が沢山ついた剣」「スイカ頭」と、この3つのキーワードでピーンときたら、あなたはキョンシー世代だろう。

 『キョンシーズ2』は、独特なキャラと不思議で耳あたりの良い音楽が特徴だった思い出がある。当時、中国という近くて遠い国の幽霊は、幼い頃の僕にとっては異文化そのものだった。それがゲームを通してみると、さらに違和感が強調され、どう進めていけば良いのかわからなかった。

 「怖い」とは違う変な気持ちにさせられながらも、ゲームの中では夜になるとキョンシーがうろうろ。逃げるか戦うのだが、キョンシーの「跳ね」が妙に可愛かったりして眺めていたものだ。

 貞子とは違う、キュートな異国の幽霊キョンシーは、まさにファミコンと同世代の80年代ムーブメントだ。

寄稿:ナカムラアツシ 男 1978年生 東京育ち ジャズマン ホームページ

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