所有欲をかきたてた隠れた名作

　当時（今も？）まったく話題にならなかったが、自分の中ではかなり評価の高いソフト。

　友人から借りてプレーしてすぐに虜になり、結局友人から買い取るほどでした。「所有したい！」そう思わせるほどの価値を、このソフトから感じたのです。幸い友人は、このソフトの良さに気づかず？あっさりと手放してくれました。

　何が良いのかと言うと、ゲームデザインと世界観……要はすべて。かわいい女剣士（ジャケでは色っぽい格好）が王子様を助けに行くという設定に感情移入し、すばらしいＢＧＭ群の中、ポップな魔法で絶妙な難易度のこのゲームを、徳間書店の攻略本片手にクリアしました。

　特に好きだったのが、落ち着いた雰囲気のタイトル画面から流れる、神秘的で美しいＢＧＭ。それと、スタート直後の明るく爽やかなステージグラフィックと、それに絶妙にマッチした軽快なＢＧＭ。プレーそっちのけで、聞き入ることもしばしばありました。

　なぜこんなにいいソフトが、周囲やゲーム誌で評価されないのかが少し不満でしたが、隠れた名作を自分だけが知っているという優越感にひたれたのも事実です。今でもマジでリメークして欲しい１本です。

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