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水島新司の大甲子園 水島新司の大甲子園
カプコン
1990.10.26発売
©1983 水島新司 ©1990 CAPCOM

岩鬼よろしく「絶好球ー!」

 水島新司氏の『大甲子園』を全巻持っている身としては、まさに買って当然のソフトでした。品薄だったのか発売日には手に入りませんでしたが、後におもちゃ屋でバイトをするようになり、苦もなくゲット。思えばこのソフトを手に入れたいがために、おもちゃ屋のバイトを選んだようなものです。

 プレーしてみると、まさに氏の漫画のように、野球の「読み」とか「駆け引き」の部分がうまいこと再現されているな、と思いました。一番その再現度に感心したのは、岩鬼の悪球打ちですが(笑)。ヤマを張ったボールゾーンに球が来たとき、岩鬼よろしく「絶好球ー!」と声をあげてしまうのは私だけですか?

寄稿:風雲再起動 男 1971年生 岡山育ち 会社員


男の勝負としての“野球”を体現してくれた唯一の野球ゲーム

 野球小僧だった僕は、ファミスタに代表される既存の野球ゲームに疑念を抱いていた。

「カーブじゃなくてスライダーじゃないか!」
「インハイを力で抑えるのが本格派だ!」
「打者と投手の心理戦が醍醐味なんだ!」
「ストレートと変化球では回転が違うんだ!」
etc...
このソフトはそんな思いを晴らしてくれた。

 向かって来る弾の球速から、球種を予測し、コースをとらえひっぱたく。男の勝負としての“野球”を体現してくれたソフトは、ファミコンでは『水島新司の大甲子園』のみだろう。“野球ゲーム”といえば、“野球っぽいアクションゲーム”だらけの中で、キラリと光るソフトだった。

 ただ、投手によっては球筋が完全にばれてたりするのは完全な制作ミスだ。2P対戦を軽んじていたのではないかな。

寄稿:カッパ博士 男 1978年生 横浜育ち

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