『思い出のファミコン』が本になりました
 

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六三四の剣 ただいま修行中 六三四の剣 ただいま修行中
タイトー
1986.8.6発売
©M.MURAKAMI/SHOGAKUKAN.TX.EK TAITO CORP.1986

ゲームにならない不死身モード

 世に不死身モード多々あれど、本作に勝るもの無し。なんせ、穴に落ちれば上から降ってくるし、もう何やっても終わらない。リセットしない限りね。

 ファミコン雑誌でやり方を知ったとき、衝撃的でしたね。でも、「ハイドライド」と「六三四の剣」を両方もってる奴はそういません。ですが、私は「ハイドライド」を、親友のKは「六三四の剣」をそれぞれもっていた。次の日学校で会った瞬間に、この事を同時に言い出しましたね、「お前もってるじゃん!」

 さあ実験です。何度目かの操作で、上から降ってきました。成功です。素晴らしい、こんなゲーム見たことありません。もうゲームになりません。

ふたりの友情がMAXでなければ成功しないワザ、「バロムワン」みたいだね

寄稿:べら 男 1973年生 愛知育ち システム管理


原作は16年後に出会う

 1987年、母が海外に行った時にファミコンを買いました。小2の時、クンフーや忍者などが好きだった私は、剣士たちが主役のこのゲームにすっかりはまって、日本語を勉強するきっかけになったとも言えます。

 ストーリーモードでは、最初のステージはどの木や柱でも叩いて、出てくる剣を集めるのも好きでした。剣一種は99本になると連続撃ちができ、上中下の剣を99本集めると、SFIIのE.本田の百裂張り手みたいに撃てます。第2のステージはミサイルを避けようとしますが、よく落ちてしまいました。

 そして、どうやったのかわからないですが、不死身になったこともありました。穴に落ちても場面の上部から落ちたりしました。ゲームが壊れているかな?と思いました。1P対戦モードでも不死身機能は最後まで効いていて、その時は味気ないフィニッシュでした。しかし、不死身なしでも、ゲームをちゃんと終了できました。イエイ!

 16年後来日した時、初めて『六三四の剣』の漫画を見て、懐かしくて1冊を買い、やっとゲームの背景をわかるようになりました。

寄稿:Chi 女 1979年生 外国育ち 鉄鋼詳細製図家・翻訳


本編よりむしろ対戦に夢中になった

 このソフトは、本編よりむしろ対戦に夢中になったソフトです。5対5の団体戦ですが、キャラの性能が5人ともはっきりと違っているんです。たとえば、修羅の父ちゃんと嵐子の対戦なんて、はっきりいってスピードがウサギとカメぐらい違うし、ヘタすりゃ必殺技を1回出すだけで、場外に追い出すことだってできるんです。

 1コンと2コンで使えるキャラが違うので、友だちと対戦するときは2コンの取り合いでした。(1コンの六三四チームの嵐子が激弱、武者のマシンガン突きも使えないため。)でも、たとえ1コンになっても、嵐子で偶然にも修羅の父ちゃんに勝ったときは、ホント嬉しかったですね。

 対戦の駆け引きは、ストIIとかと変わらないと思います。今の私の格闘ゲーム好きは、『六三四の剣』から来ているのかもしれません・・・。

寄稿:イト戦 男 1975年生 佐賀育ち キックボクサー ホームページ


青春編をプレーできるはずが・・・

 友達に騙され、軽い人間不信に陥った思い出深いゲームです。「クリアすると六三四が大人になって、青春編がプレーできる」という言葉に騙され、本気でクリアしました。しかも我が家には『ハイドライド・スペシャル』などがなかったため、某所で紹介されているであろう裏技(荒技?)も使わずに・・・。

 2週目の道場で、掃除おばちゃん(?)が降って来るところは泣きました。物凄い速度で落下してくるおばちゃんたち。無敵でもないと通れないかと思えるほど降って来るおばちゃんたちに何度殺されたことか・・・。あとバケツにも。

 最後に藤堂修羅を倒したときは、そりゃもう涙で前が見えなくなるかと思いました。そして画面に映し出される大人になった六三四と嵐子。

 「やった、ついに青春編が始まるんだ…」と、思いきや、思いっきりオープニング画面に戻されましたとさ。

寄稿:yas3230 男 1976年生 岡山育ち システムエンジニア ホームページ

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