『思い出のファミコン』が本になりました
 

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中山美穂のトキメキハイスクール 中山美穂のトキメキハイスクール
任天堂
1987.12.1発売
©1987 Nintendo

友人M、まるで我が家のように・・・

 中山美穂の大ファンだった友人M。そんな彼のウチにはファミコンが無く、「頼むから買って俺にやらせてくれ」と、せがまれて購入したゲームだ。今思えば、このゲームが「ときメモ」のハシリだったのか!と思えてしょうがない。

 普段はガサツな友人Mが、考えられないようなマメさで中山美穂に気に入られようと必死になっていた姿が滑稽で、彼の後ろ姿を見ながら、微笑ましい気分に浸ってしまいました。

 ゲームクリア後に表示される電話番号に、彼は速攻で電話をかけました。しかも、僕の家で・・・。何度も・・・。

寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員


女性とつきあうことへの妄想をどこまでも拡大してくれた

 青いディスクに入ったゲーム。

 同じクラスの中山美穂と会話して仲良くなるのが目的。話す内容だけではなく、話すときの表情も選ばないといけない。最後のほうになると、「困った顔で明るく励ます」とか、トリッキーなテクニックも使わなければクリアできなかったと思う。

 ちょっとでも間違えると、中山美穂はすぐムッとした顔になってゲームオーバー。初期画面に戻るとき、いっしゅん中山美穂の顔がデフォルトのグラフィックになる。微笑んでいるのだ。さっきまで怒ってたのに、画面が消える瞬間に微笑む。え、なんで。なにそれ。ちょっとまって。

 女性とつきあうことへの妄想をどこまでも拡大してくれたゲーム。クリアの手順を書いた紙を学校に持っていったが、だれも興味を示してくれなかった。

 彼女は辻仁成と結婚してしまった。

寄稿:林 雄司 男 1971年生 東京育ち 会社員 ホームページ

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