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愛戦士ニコル 愛戦士ニコル
コナミ
1987.4.24発売
©1987 KONAMI

テレビCMを見ただけで即買いを決心

 このゲームのテレビCMで、女の子が「助けて!」と右手を挙げながらひたすら落ちていく姿だけはいまでもハッキリと覚えている。

 当時はディスクシステムでのゲーム発売ラッシュと思われる時期で、大抵の作品はディスクカードの書き換えでやりくりしていたのだが、これだけは発売から書き換え解禁までの1ヵ月前後がなぜか待ちきれず、即購入へ踏み切ってしまった。いま思えば安っぽいインパクトだけど。

 ヒロインを救い出すために、天才科学者(だったか?)から愛戦士となり、単身乗り込んでいくニコル。最初のプレーは手探りのアップアップでなんとかクリア。しかし2回目のプレーでは最後の敵にそれまで溜め込んでいたコスモボールを全弾放出して圧殺した。

 いま思うと当たり前のことなのだが、それまでは自分なりの攻略法を見いだす楽しさを明確には認識しておらず、とにかくどんな方法を用いてもクリアだけを目指していた。そんな自分にとっては大きな転機だった。

 もう20年以上もゲームをしている自分だが、テレビCMを見ただけで即買いしたのは唯一この作品のみ。CMに出ていたカノジョは元気にしているだろうか。その一瞬のめぐり逢いに自分は深く感謝している。

寄稿:よしあき 男 1975年生 静岡育ち フリーター ホームページ


人んちに行ってはゲームクリアを披露

 この頃のコナミのゲームはどこか違う雰囲気を出してたと思う。『愛戦士ニコル』はそれを象徴するかのごとく、BGMがちょっとイカしたゲームだった。2、6ステージの音楽は、今でも頭の中でメロディーラインが浮かんでくるのが不思議だ。広大なマップとワープゾーン位置を把握すれば、割とサクサク進められるこのゲームはアクションゲームの中でもとくにはまりました。

 当時、クラスで自分しかこのゲームを持ってなくて、友人宅、隣のクラスの知らない子の家とかに行っては得意気に「ニコル」なら俺に任せろと言わんばかりにゲームクリアを披露。今、考えると嫌な奴ですね(苦笑)。

 このゲームのエンディングはニコルと恋人のステラの結婚式で幕を閉じます。ということは様々な友人宅のTV画面にて、結婚式を十数回も見せてる・・・でも感動のフィナーレだから良しとしようじゃないの! でも自分のリアルな結婚式は未だです(苦笑)。

寄稿:かるあみるく 男 1975年生 福島育ち 医療器具製造 ホームページ

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