『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ナッツ&ミルク ナッツ&ミルク
ハドソン
1984.7.28発売
©1984 HUDSON SOFT

幼稚園の頃の思いを中3でかなえる

 幼稚園の頃、かずとし君の家でやりまくった。人生で一番最初に欲しくなったソフト。親にねだるも買ってもらえず。絵柄のかわいらしさの印象はずっと変わらない。

 94年ごろ、僕は中学3年だったが、近所のおもちゃ屋で新品のファミコン本体が2千円で売られていた。同時に『ナッツ&ミルク』も買った。幼稚園の頃の思い出は、なにひとつかわることなく、そのままだった。

 僕の個人的ベストの一本。

寄稿:雲丹 男 1979年生 秋田育ち


母の温かみ

 私が住んでいたところはとても田舎で、中古ショップさえ無いようなところでした。なので、みんなが手にするカセットはもっぱら新品か友だちに借りたもの。だから箱+説明書は普通でした。

 このゲームは、小学校高学年のスーファミ時代真っ只中の時に手にしたものです。なぜ、そんな時期にこのゲームを?という感じですが、このゲーム、母親から急にもらったカセットなんです。

 前述したとおり、箱つきが普通なんですが、この時はスーファミを熱中してプレーしてた私の肩を母がたたき、「これ、あげる」と、綺麗な裸カセットを急にくれたのでした。

 ゲームを好まない家であり、カセットを買ってくれたことなど一度もなく、さらに時期はずれのファミコンソフト、その上箱無し。不可解なことが多すぎて「どうしたの? どこで手に入れたの?」と物静かな母に聞くと「(聞かないで)いいの。安かったから」 と微笑んでいました。

 きっと、どこかの子供がいる主婦の友だちにもらったか、子供たちが入らない店でたまたま安く売っていたのでしょう。

 そして「ありがとう」とお礼を言い、母にはバレないようにスーファミをそっとしまいこみ、押入れの奥からファミコンを引っ張り出しました。(母はファミコンとスーファミの区別がつかない)

 先ほどやっていたスーファミ(たしか「ドラクエ5」)の続きをやりたくてウズウズしていたのを抑えつつ、『ナッツ&ミルク』をスタート。温かい雰囲気のゲーム内容も後押しし、どこか、母の愛情にそのまま触れているようで、その日はずっと『ナッツ&ミルク』をやっていたのを記憶しています。台所の母の背中に「これ面白いよ」と言うと母は軽く頷いていました。

寄稿:コタツみかんにファミコン 男 1982年生 千葉育ち サラリーマン


彼女の家に向かうときのBGMだった

 このゲームにはかなりハマりました。高校の時に付き合っていた彼女の家に向かうときなどは、頭の中でBGMがリフレインするほどハマっていました。そして彼女のマンションに着く直前は、ボーナスゲームのちょっと慌てさせるようなBGMに変わり、足早になりました(笑)。それなのにもかかわらず、今でもたまに2マスジャンプは失敗します。

寄稿:源三 男 1977年生 千葉育ち 学生


実は「ミルク」が主役

 ハドソンの『ナッツ&ミルク』。果物を全部食べると彼女の家の扉が開いて彼女に会える。

 みんな意外と間違えてるのが、タイトル通り自分がナッツで彼女がミルク。それは、甘い甘い。なんと、ピンクの自機が「ミルク」、水色の敵、恋のライバルが「ナッツ」なのだ。

 じゃあ、彼女はなんて名前なの? 実は「ヨーグル」。「ミルク&ヨーグル」は無理にしても、せめて「ミルク&ナッツ」にしてあげて。

 当時小学生の私には、2マスジャンプと2段ジャンプ台はきつかったな。やられた瞬間にセレクトボタンで面を飛ばしたっけ。それにしても奥ゆかしいミルク大好き。(名前が「ソイ」だったらもっと好きかも。)

寄稿:多摩川キリン 静岡育ち


「デッキで音だけでも聴こう」

 「本体が無かったからコレだけ買ってきたから」と渡されたのが最初の出会いでした。ファミコンがどこも品薄だった時代、ソフトだけあっても仕方が無いが、ファミコンゲームを持っていることだけでも十分満足でした。

 当時はカセットの呼び名が普通だったため、「(カセット)デッキで音だけでも聴こう」と的外れな発言もしました(恥)。

 ようやく本体も手に入り、さっそくプレー。ロープ以外の地面で十字キー下を押すと足踏みする姿、スプリングから落ちて地面に落下した時に大きく揺れる画面、ガスコンロの弱火のようなグラフィックの海など、当時年齢ひとケタの私には、笑いどころ満点のゲームでした。

 そんなに笑いつつも、ちゃんと全面クリアはしてました。今はもう無理です。

寄稿:50円 男 1977年生 会社員


戦闘能力なし男の主人公

 ミルク(女)の家に、ライバル君(名前不明男)をかわしつつ会いに行く、ナッツのゲーム。攻撃はできず、ジャンプも一段飛び、かつ場所限定という、ゲームの主人公にしてはものすごい戦闘能力なし男のナッツ(主人公)。彼を操って全50面クリアするのは、小学生の私にはもどかしく、至難の業でした。このゲームの嬉しいことといったら、自分で1ステージ作成できるところ。わざと難しいステージを作り挑戦、という自虐的行為も今思えばとても懐かしい。OP曲とか着メロにあれば良いのにな。

寄稿:まんぐ 女 1975年生 静岡育ち 給料所得者


6歳の少年にはシビアなアクション

 当時北海道に住んでいた6歳(保育園年長)のワタシが、東京に単身赴任していた親父からファミコン本体と一緒にプレゼントとしてもらったのがこのソフトでした。

 かなりやり込んだと思うのですが、なんせ20年前のことなので・・・(苦)。1つ覚えているのは、2マスの空白をジャンプして飛び越えるのは、6歳の少年にとってはかなりシビアなタイミングをとる必要があり、池に落ちてやり直しと言うことがよくありました。

 これの先、数え切れないほどのファミコンソフトで遊んでいったのですが、ここに書き記すにあたって記憶をたどっていったところ、ワタシにとってはこの『ナッツ&ミルク』がファミコンの原点ですね。

寄稿:uraihiro 男 1978年生 東京育ち 半ミュージシャン・半フリーター

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