『思い出のファミコン』が本になりました
 

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オバケのQ太郎 ワンワンパニック オバケのQ太郎 ワンワンパニック
バンダイ
1985.12.16発売
©FUJIKO.SHOGAKUKAN.TV ASAHI 1985 BANDAI

遊戯王も説明書なしでは負ける

 ファミコンに限らず、ゲームがメチャうまいイトコがいました。彼はマージャンやポーカー、その他モロモロ、何をやらしても誰よりもうまかったです。まるで遊戯王みたいですね。反対にド下手クソだったのが僕のアニキ。僕が唯一アニキに負けたゲームは五目ならべだけでした。

 そのイトコとアニキが一緒にファミコンをしていました。僕が友だちから借りた「オバケのQ太郎」で。説明書もなしに始めたふたり。ボタンの意味や操作法も知らないまま。下手クソアニキは速攻でイヌのエジキになっていました。ゲームオーバーになった時の得点はたったの300点。続いてイトコの番ですが……。なんとイトコは200点でした。イトコが負け、アニキが勝ったシーンを初めて見ました。やっぱ説明書は必要なんですね。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 企画戦略部署


おまけでもらった裸のソフト

 父がファミコンを買ってくれた。その時に販売店の親父が「どれかひとつソフトを付けてあげる」と言ったので手に入ったソフトです。

 ソフトが付いてきたとはいえ、裸の状態。説明書もなく手探りで操作方法を身につけました。最初の頃はステージ3のドロンパの助け方がわからず、何度も何度も地獄に落ちた記憶があります。

 当時から食べることが大好きだった私は、父から「お前はQ太郎だ」と言われ続け、何となく愛着が湧いたソフトでした。が、周りではほとんどこのソフトを持っておらず、誰とも話しが合わないという悲劇の1本でもありました。

 いまだにオープニングの“Q Q Q♪”を口ずさむ時があります。

寄稿:雪鷹 男 1979年生 宮崎育ち フリーター


ジャンプしようとしたら「ガウ」、攻撃しようとしたら「ジャンプ」

 ファミコンを買ってもらったとき、スーパーマリオと一緒に買ったオバQ。マリオは私の、オバQは妹のだった。

 マリオはAがジャンプ、Bで攻撃なのに、このゲームは逆。ジャンプしようとしたら「ガウ」、攻撃しようとしたら「ジャンプ」。慣れないまま犬とご対面。すごく難しかったけど、交代でやった。

 ある日、私の友人にオバQを貸した。でも、それは戻ってこなかった。私は妹に悪いなと思い、買って返してあげたかったがファミコンショップでオバQを見つけることはなかった。

 それから十数年が経ち、秋葉原で箱・説明書付きを見つけた。迷わず買って、妹に見せてあげた。妹は小さかった当時のことはよく覚えてなかったらしい。でも、2人で懐かしがって、ファミコンの電源をつけた。

寄稿:Norina 女 1980年生 大分育ち 大学院生 ホームページ

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