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目指せパチプロ パチ夫くん 目指せパチプロ パチ夫くん
ココナッツ・ジャパン
1987.12.18発売
©1987 COCONUTS/C-DREAM

パチプロの基礎知識を小学生に刷り込む、罪なゲーム

 古本屋で父が購入したこのソフトに対する最初の感想は、「パチンコなんてつまらないだろ?」

 ハンドルを回して運任せに金属の玉を飛ばすのがなぜ面白いのか。不満を持ちながらもプレーすると、これが意外と面白い。コツコツ増やす一般台、中央の羽の開閉が面白いヒコーキ台、同じ数字や図柄が揃うまでの時間が長かったセブン台、仕組みがいまいち理解できなかった権利台。

 音楽が単調でも換金ができなくても、特定の穴に入って玉が増えることがとても面白く感じ、気づけばその台は打ち止め。子供心に中毒性を覚えたものでした。

 潜伏とか小当たりとか、複雑な仕組みが無い、単純に当たりかハズレかの二者択一な台ばかりですが、だからこそそのシンプルなつくりに、一度ハマるとなかなか抜け出せない魅力がありました。

「釘の傾いている向きの反対に玉が弾かれる」。パチプロの基礎知識を小学生に刷り込む、罪なゲームでもありました(笑)

寄稿:50円 男 1977年生 北海道育ち 会社員

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