パックマン
ナムコ
1984.11.2発売
©1980 1984 NAMCO
「ちょっとゲームでも」に最適
思えば昔はゲームに束縛されていなかった。今日もセーブの続きをやらなければいけない、アイテムは全部取らなければいけない、ムービーは全部見なければいけない・・・。別に誰に言われたワケではないのだが、そういう強迫観念にも似た義務感をゲームに感じることが多々ある。そういった時は大抵ゲームを楽しめていない、逆にゲームに束縛されているのだ。もっと言えば「ゲーム」をしているのかどうかさえ疑問である。
そんな時には『パックマン』をやってみる。このゲームは、ただドットを食べるだけ、そういうゲームである。しかし、一見ただの追いかけっこのようだが、敵キャラクター達にも性格付けがされており、思ったよりも奥が深い。そして、大きいドットを食べた時はこちらが敵を食べることができるというパワーバランスの逆転。これのおかげでゲームに緊張感と爽快感が生まれ、このゲームを一層楽しいものにしている。
「自分からゲームをしている」という気持ち、そして「30分時間が空いたからちょっとゲームでもしようか?」といった気楽な感覚を思い出させてくれるこのタイトルは、紛れもなく古き良き時代のシンプル イズ ザ ベストなのである。
寄稿:Peco 男 1979年生 兵庫育ち デザイナー
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