『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


ロックマン2 ドクター・ワイリーの謎 ロックマン2 ドクター・ワイリーの謎
カプコン
1988.12.24発売
©1988 CAPCOM

大人になってから一晩使ってやりこんだ

 このソフトと初めて出会ったのは小学校低学年の時でした。当時の友人が持っていて、期間限定で貸してもらいました。しかし、到底クリアすることはできずに返してしまいました。

 それから社会人になって、某課長が出演するテレビ番組でこのソフトが取り上げられて、無性にやりたくなってきました。そこで、友人の家で、俺たちもクリアするまでやろう!ということになりました。

 そのテレビ番組を真似て、駄菓子を買い、おでこに冷えピタを貼り、いざ挑戦! 基本的に1機やられると交代する、といった感じで、ラストボスまでは結構スムーズに行くことができました。が、ラストボスに苦戦し、どうしようもなくなり、ネットで検索。

 あるボスの特殊能力を使うと効果的ということで、それを使うとあっけなく倒すことができました。夜からやり始めて、気付いたら朝になってました。

 その友人も、もうすぐ結婚することになりました。独身時代のいい思い出として、今後も残り続けると思います。

寄稿:masa 男 1981年生 兵庫育ち 会社員


最後のステージは緊張して手が汗でびっしょり

 難しかったですね、このゲーム。友だちにこれが異常にうまい子がいて、その子にクリアしてもらいました。

 のちに自分でもクリアできるようになりましたが、敵に効く武器と効かない武器の差が激しく……。効かない武器は最悪跳ね返されるし、効く武器は2、3回当てたら倒せたり。それを見つけるのも楽しみでした。

 最後のワイリーステージは緊張して手が汗でびっしょりでした。このシリーズお決まりの、終盤での今までのボスをいっぺんに倒していくところが好きです。あと、この2のエンディングはすごくかっこよくて綺麗で感動したのを覚えています。すごく苦労したのが報われた感じで。クリアしたことがない人は、ぜひクリアしてほしいです。

 もうひとつ、音楽が最高にかっこいいです!! 個人的には2と3の音楽がお気に入りです。

寄稿:vanity.blue-tear0124 男 1978年生 兵庫育ち 会社員


ジレンマを背負って

 小学生の頃からずっとプレーしてました。今でも時々、本棚から初代ファミコンを引っ張り出して遊んでいます。

 なかでも一番苦労したのが、この2作目でした。クイックマンステージでは、光線に行きづまって死にまくりました。ラストステージもすごいいです。例えば……。

 ・トラップ&引っ掛け満載
 ・ボスがほとんど超巨大。しかも強い(弱点武器を使えば一気に弱くなる)
 ・武器をひとつでも無駄使いすれば、死を待つのみのボスがいる
 ・ラスボスは特定の武器以外は一切効果なし

 ……よくクリアできたな、と自分でも驚いています。雑魚の対処やボスの弱点などは、漫画で覚えました。一番辛かったのは、ゲームオーバーになるとこれまでストックしていたエネルギー缶(使うと体力全快)がすべてパーになってしまうことでした。

 わざとゲームオーバーになって、武器エネルギー全快にしてから再挑戦、なんて技は、エネルギー缶をすべて捨てなければならないというリスクを背負います。エネルギー缶を大事にしたいからと武器エネルギーがほとんど切れている状態でラスボスとの戦いに挑むと泣きを見ます。だからと言って……というジレンマを背負いながら、ラスボス一歩手前のワイリーマシンに悪戦苦闘の日々。

 勝った時は、全身の力が抜けていくのがわかりました。まだラスボスが残っているのに。そしてスライディングができれば、簡単に回避できる攻撃や場所が多かったので、それも辛いです。スライディングは次回作以降から可能になるのですが……。

寄稿:栗留 女 1981年生 東京育ち 会社員


仲間の信頼にこたえる達成感を味わった

 『ロックマン2』を友だちが買ってもらった日は、仲間が5人くらい集まって、友だちの家で「ロックマン2まつり」だった。仲間のなかでいちばんうまかった自分の出番は、「ワイリーマーク」のところ、つまりボス戦の手前。ボスを倒す!それが自分の役目だった。難しい場面はおれが何とかする……そんな不思議な信頼関係が数々の死闘なか、成立していった。

 そして迎えた、Dr.ワイリーとの最終決戦、およそ5時間にも及び死闘を繰り広げてきた仲間はみな、適度な緊張と疲労が蓄積されていた。そこで迎えた、衝撃の最終局面。

 「うそだろ、Dr.ワイリーって人間じゃなかったのかよ!」興奮を抑えきれず、エンディングに対する期待を一身に背負って戦う自分。でも、勝てない……、なんどやっても勝てない。「次はぜったい、勝つから……」「おめ、さっきからそればっかじゃん……」「もう、だめなんじゃね?」「あーあ……。」それまで培ってきた信頼関係を裏切らないために、必死に戦う自分がいた。その末に迎えた勝利、そして感動のエンディング……。

 エンディングの演出そのものより、仲間の信頼にこたえられた!という達成感。まぁ、社会人としてある程度責任を持たされてる今となっては、振り返ってみれば、あのときのがんばりも今の自分の礎になっているのかな、なんて思ったりするわけです。

寄稿:つよす 男 1977年生 山形育ち 公務員


『ロックマン2』のテクニックでクラス内の優劣格差が決まる

 普通の小学生は、「サッカーがうまい」とか「走るのが速い」などで、クラスのなかでの優劣というのが決まるではないでしょうか。

 しかし私のクラスは違いました。なんと、『ロックマン2』のボスであるクイックマンが倒せるか、倒せないかで優劣が決まっていました。なにせ、休み時間はロックマンにでてくるボスキャラに自分たちを擬制してロックマンごっこをして遊んでいたくらいですから。

 ちなみに僕はクイックマンが倒せたので、ロックマンごっこでもヒートマンの役をもらっていました。倒せない人は全員カットマンでした。

 このゲームの何がすごいかというと、やはりゲームバランスと音質でしょうか。オープニングからキャラセレクト、ステージ音まで、今聴いても聴き飽きない音質がひとつの醍醐味でしょう。(特にワイリーステージのはじめのステージの曲はファンが多いのでは?)

 プレーヤー泣かせなワイリーステージ4番目のボスに、最後のクラッシュボムを打つときは、手が震えて心臓が高鳴ったのは僕だけではないでしょう。

寄稿:ali 男 1981年生 東京育ち 学生

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?