『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


砂漠の狐 砂漠の狐
ケムコ
1988.4.28発売
©1988 KEMCO

ボードウォーゲーム臭のする正統派SLG

 1980年代、ボードを媒体としたウォーゲームなるものが流行。そのボードウォーゲーム臭を詰め込んだシミュレーションゲーム(SLG)がファミコンを媒体として生まれた。そう、それこそがこの『砂漠の狐』。

 どこがボードウォーゲーム臭いのかって? その匂いはゲーム開始早々に始まるエディット画面。昨今のTVゲームでは初期配備ユニット数が決められていてプレーヤーの自由にならないことが多い。けど、ボードウォーゲームは違った。当然シナリオに準じてユニット数は設定されていたけれど、ハンデ調整は日常茶飯事。将棋でよくある「飛車角抜き」のハンデ戦ってやつだ。

 プレー直前にエディットで敵味方のユニット数を調整できるなんて、もうこの流れを汲むノリじゃない? これこそ『砂漠の狐』がボードウォーゲーム臭のする正統派SLGと言える根拠なのだ!

 けどこのゲームがボード派をどれだけファミコンに誘ったかどうかは判らんけどね。私は誘われたんだよ。それでいいじゃないか。

寄稿:れ趣味 男 1968年生 奈良育ち 人事担当者 ホームページ

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?