勘違いのサンタさん

　このゲームのことだけは忘れたくても絶対に忘れられません。ある年のクリスマスのことです。当時の私はサンタさんに「『たけしの戦国風雲児』が欲しい！」とお願いしました。・・・そうです。私は確かに『たけしの戦国風雲児』が欲しいとお願いしたはずだったのです。それなのに・・・。

　次の朝目覚めたとき、枕元にあったのは、・・・もうお分かりですね？　そうです。サンタさんはどこを聞き間違えたのか、『たけしの戦国風雲児』ではなく、この『突撃！風雲たけし城』を置いていったのです。

　がっかりしつつも、せっかくのプレゼントだからと早速ファミコンにさしてみたら、なんとこのゲームはファミリートレーナー専用ゲームではありませんか！　友だちの誰一人としてそんなものは持っておらず、操作不能のスタート画面を見てしばし呆然としてしまいました。

　がんばったけどクリアできなかったゲームは山ほどありますが、がんばることすら許されなかったゲームは後にも先にもこの１本だけです。

友だちの家でお婆さんに怒られながら

　小学生の頃、友だちが『ファミリートレーナー』を買ったということで、すぐに遊びに行きました。『ダンスダンスレボリューション』の前身とも言える『ファミリートレーナー』、当時は結構話題になりましたよね。

　たけし城にもハマリましたねぇ。記憶では、岩？みたいなものに乗り移りながらゴールを目指す、なんとか池っていうのが好きでした。

　友だちの家の茶の間でこのゲームをしたので、友だちのお婆さんに怒られながらやった思い出があります。なんだかマットの上でバタバタしてるだけで、それ程面白くなかったというのが印象でした。

　最近、姉貴の家に『太鼓の達人』があって、姉貴の子供達と一緒にやってみた。しかし音がねぇ…、近所迷惑にならないかと心配でした。でも今思うと、そんなこと考えないでプレーしていたあの頃がとても懐かしいですね。

⇒あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか？