『思い出のファミコン』が本になりました
 

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シェラザード アラビアンドリーム シェラザード アラビアンドリーム
カルチャーブレーン
1987.9.3発売
©CULTURE BRAIN ©MICRO ACADEMY

思い出を語れる人がたった2人しかいなかった

 少しは女の子らしいゲームをという配慮からか、突然母が私のために買ってきてくれたゲーム……。弟2人は見向きもしませんでしたが、私はせっかく買ってきてくれた母のためにも頑張りました。

 小学生当時は2人目の仲間を助けるまでで精一杯でしたが、中学生になってから再度挑戦。ダンジョン地図を大きなカレンダーの裏に自分で書いてまでやりこみました。偶然見かけたファミ通?だかのテレビ番組で、最後の面のクリア方法(赤い月に立ち〜というところ)が紹介されており、それを覚えていて、その場面まで自力できたときの感動といったら……。

 攻略本も攻略サイトもなしに全面クリアしたことを自慢したいのですが、何せこのゲームを知っている友だちが少ない(笑)。いままでの人生で、このゲームの思い出を語れる人に2人しか出会えていません。

 しかしながら、このゲームは最高です。音楽がすばらしい。そして仲間を集めるためのヒントの難しさ。問答で間違えただけで即死んでしまう主人公。敵のグループを見分けて陣形を決めないと全然勝てない戦闘。意外と広いマップ。「ぱ」だか「ば」だかわかりにくすぎるパスワード画面。思い出したらキリがありません。

 最後の問答の正解をここまでゲームをやりこんだ私は自分で導き出し、そしてその答えに感動しました。もう一度やってみようかな。

 最初のストーリーが流れるところの音楽だけで鳥肌が立ちそうです。それほど好きでした。ありがとうシェラザード。

寄稿:ふぁるーく 女 1979年生 東京育ち 主婦


カジノに夢中

 敵を倒しながらコインを集め、資金を増やしていくという、「貯金」にだけハマッていたゲーム。あたしは特にこのゲームのカジノが大好きで、そればかりに時間を注いでいたため、カジノに行ければもうその日はそれで十分だった。「面クリはいいや」ってほどの使いよう。たしかルーレット盤が動物だったんだよね、ぶたとか。で、これ最後はどうなるの?

寄稿:富士子 女 1976年生 東京育ち ウェイトレス


街の人がアラビアン

 キャラが可愛くて(特にコローニャという猫みたいな精)、はまってしまいました。が、当時小学生だった自分には難しすぎて全然進めず……。攻略本も持っていたのですが、それでもクリアできませんでした。

 街の人の服装や動きがアラビアンで(手のひらを上に掲げて左右にクネクネしていたり)面白かったです。通常の戦闘はアクションなのに、突然普通のRPGにあるようなコマンド入力の戦闘をすることになったり、不思議なゲームでした。

寄稿:ミンストレル 女 1980年生 神奈川育ち 主婦


ノーヒントだったシェラザード姫の正体

 当時は自分は見てるだけで、姉がやっていたのを覚えています。海に落ちて死亡。ジャンプしそこなっただけで落ちんなよ!と何回思ったことか……。でもパスワードは完璧に写していたので大丈夫でした(ぬ→め、ぱ→ば)。

 だけど、シェラザード姫の仮の姿のヒントなんて、ゲーム中ひとことも出てないじゃん!! あの黒親父で何回死んだか分からないです。ラスボス倒せません。パン無くなってワインもなくなり、体力減ってさようならー。今度挑戦してみてがんばるぞ〜。個人的には砂漠のBGMが好きです。

寄稿:林之空 女 1984年生 青森育ち 学生


お金を借りすぎると怒られる

 私がこのゲームを初めてプレーしたのは小学生の頃でした。当時はあまりに難しく、説明書に書いてある登場人物にすら会うこともできませんでした。

 のちに「あの頃は子供だったから・・・」と、もう一度挑戦してみたのですが、クリアするには至りませんでした。また、このゲームでは「お金を借りる」という珍しいシステムがあり、たくさん借りすぎると店のおばさんに怒られてしまい、しかもその怒ったときの顔が、当時はとても怖かったように記憶しています。いずれにしろ、もう一度やってみたいゲームのひとつです。

寄稿:牙突 男 1981年生 山形育ち フリーター

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