『思い出のファミコン』が本になりました
 

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バンゲリングベイ バンゲリングベイ
ハドソン
1985.2.22発売
COPYRIGHT ©1984 WILL WRIGHT COPYRIGHT ©1984 HUDSON SOFT LICENSED BY NINTENDO OF AMERICA INC

クソゲーだとは思いもせず

 初めて購入したのが『ゼビウス』で、その次の2本目に買ったソフトだと記憶しています。

 ネットで調べてみると、クソゲーとも言われているようですが、当時の自分は「こういうゲームだ」と思い、クソゲーだとは意識しませんでした。ゲームソフトは1本\4,500〜\5,000くらいだし、高価なもの、価値あるものとして考えていました。だから、結構やり込みました。1面クリアもしましたし、戦艦を撃沈(特攻でしたが)したりもしました。

 操作性とか難易度とか、難はありましたが、今にして思えば大人の鑑賞にも耐え得るゲームだったのではと思ったりもします。

寄稿:sato 男 1974年生 青森育ち 無職


今でも見劣りしない、よくできた戦略ゲーム

 先週、帰省してひさしぶりにプレーした。コントローラーを握れば当時の感覚はよみがえる! 最大の楽しみは、戦艦をみすみす出航させ、洋上で撃沈すること。小学生の時と同様に、見事に撃沈できました。

 クソゲーと呼ばれることもよく聞きますが、今でも見劣りしない、よくできた戦略ゲームです。時代がやっと追いついたか?

 当時熱中した「ドラクエ」(特に2が大好き)や「ドルアーガ」、「ゼビウス」を振り返っても、最近のゲームはグラフィックは格段に綺麗ですが、当時の感動を越えるゲームはいまだありません。大人になっても忘れることのない懐かしい思い出はまさに宝です。

寄稿:博多くまくま 男 1971年生 佐賀育ち ゲーマー


大人になっても操作が慣れない

 中学3年の時に友だちから借りてプレーしてました。ただ、ヘリの操作にはかなり苦戦してました。

 数年前泊まったホテルに、なぜかこのゲームがありましたのでプレーしましたが、やっぱり操作が慣れない……。上下左右カーソルの通りに動かず、とっさのときには操縦を誤ってしまい、「……全然俺って進化しないな。」と一人ほほえみながらプレーしました。おかげで翌日は寝不足でこたえました。

寄稿:車男 男 1970年生 広島育ち 官公庁勤務


美化される思い出

 「ハドソン!ハドソン!」と何度叫んだことか。これによって出てくる敵キャラが異様に強かった。まったくもって理不尽なゲームである。空母が破壊されてからの虚無感や、異様に高い難易度や、何をしてよいかわからない苛立たしさなんかで、当時のクソゲーの代名詞のような扱いだったと記憶しています。

 ただ、今思い返すと、自由度が高く、大人向けの戦略性豊かなゲームだったんじゃないかなと思う。もう少しやりこんでもよかったんじゃないかと、思い出すときがあります。思い出って美化されるもんですね。

寄稿:すっちゃん 男 1974年生 東京育ち 会社員


発売日当日に貸してくれた友だち

 俺が小学校時代にこのソフトが発売されたのだが、おそらく同世代の人ならほとんど覚えているだろう、初期の知名度No.1ソフトだと思う。

 当時、週刊少年ジャンプ等で大々的に宣伝しており、たくさんの人が購入したと記憶している。“100画面分のマップ”や“2Pのマイクが使える”といった2つの情報にみんなが飛びつき、発売前から学校でも話題となった。

 そして発売日当日、早くゲームが見たくて友だちの家へ……。すると、玄関先でゲームを持っている友だちが、「貸してやるよ」とのこと。「……え?」なぜ貸してくれたかは分かると思うが……。それでも名作(迷作?)であることに間違いないと今でも思っています。

寄稿:ガバス 男 1972年生 北海道育ち 会社員


失望にも似た怒り――今さら『バンゲリングベイ』

 このゲームとの出会いは、私が小学校4年生の頃でした。親にいくらねだっても買ってもらえなかったファミコン。学校が終わっては友だちの家にファミコンをしに行った毎日。

 そんなある日、友だちの家から帰ると、なんと妹と親父がファミコンをしているではありませんか! ケチだった親父がついに買ってくれたのです。「このゲーム難しくて意味がわかんない」と言いいつつも笑顔でプレーする妹。

 画面にはそう、『バンゲリングベイ』です! ホバリングしています! 真新しいファミコン本体の横には、同時に買ったであろう『バンゲリングベイ』と『ポパイ』の箱が・・・。

 当時、発売5年を経ていたファミコンには、『グラディウス2』や『スカイデストロイヤー』、『ドラクエIII』などの名作があったにもかかわらず、そこにあったのは『バンゲリングベイ』と『ポパイ』。

 失望にも似た怒りを、精一杯の声で2コンのマイクにぶつけつつ遊んだ『バンゲリングベイ』は、私にとっていろんな意味で思い出のゲームです。

寄稿:SR 男 1980年生 神奈川育ち 公務員 ホームページ


ただ2コンで叫びたいがために

 このゲームを初めてやったのは、同級生Hくんの家だった。その頃、私はファミコンを持っていなかったので、いつもHくんの家に何人かで行ってプレーしていた。

 その中でもハマッたのがこのゲーム。男の子向けのゲームだったし、操作とかもあまり分からなかったけど、とにかくこのゲームが好きだった。しかし、私が操作する訳ではない。Hくんが操作している間、ずっと2コンのマイクで「バンゲリングベェ〜〜〜〜〜イッ!!!」って叫んでいたのだ。

 そう、ただ2コンで叫びたいがために私はHくんの家に通っていたのである。

寄稿:おおちゃん 女 1975年生 神奈川育ち 会社員


ほとんど知られていないゲームのあらすじ

 ちまたではクソゲー扱いのこの作品、僕は実はかなりハマり込んだ。当時僕はファミコン本体を持ってなく、友だちと一緒に楽しむのが常だった。そしてソフトの代わりに攻略本で予習に明け暮れた日々。当然このバンゲリングベイの情報もバッチリだった!

 冒険映画に欠かせないのが宝の地図だが、ゲームのフィールドマップとて同じこと。そして攻略本には必ずこうしたマップがついている(当たり前か)。極めつけは空母や自機ヘリの移動量がわかるゲージまで付いていた。

 それのみならず、ゲームのあらすじがやけにリアルに書いてあった。鉄の男ハーディー提督率いる艦隊が謎のフィールドに取り込まれ、自軍の戦闘機や爆撃機(F14とF16)がバンゲリング帝国に操られてこちらの敵になってしまったりとか。ちなみに帝国の人間?がパッケージにあるあのガイコツなのだ。

 かなり真剣にゲームの世界に入り込めたのもこうしたシチュエーションのお陰だろう。いいバーチャル体験ができたと思う。でもゲームに付いてる説明書には、ハーディー提督はもちろんバンゲリング帝国のことなど一言も書かれていなかったのだが・・・。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


プレーヤーに不利すぎるゲーム

 敵国にヘリ1機(空母があるのに何でやねん)なこのゲーム。しかも、敵はわんさか出てくるし、挙句には誘導弾まで撃ってくるし。さらに時間が経つにつれて、工場の強度がアップ(確か30秒で1発分?)など不利すぎる。

 だが、ファミコンのゲームってほとんどが不親切が当たり前。チュートリアル? オートマッピング? くそ喰らえ! 必死に色々試して(たまに立ち読みで情報をゲットしつつ)、自分なりの攻略方法を編み出すのが楽しみであった。

 最近「やりこみ・・・」なんて企画してるのもいるけどクリアが目的でないことが多い(自主制限クリアなど)。でも、オールドなファミコンゲームにそんなふざけた企画は無用だ!だって、永久ループ、そうエンディングがないのだから。

寄稿:Z.Z 男 1976年生 兵庫育ち 国家公務員


独自ミッションで遊んだ

 格好いいCMと驚異の16方向スクロールに魅せられて、発売と同時に買いました。

 いろいろ言われた『バンゲリングベイ』ですが、僕は好きでした。それまでのシューティングの、「自分にやられるために出現する敵=的当てゲームの延長」に飽ていたので、『バンゲリングベイ』の、戦闘に関係無いところでも活動している敵(敵機が空港に離発着したり)が表現された世界観が好きでした。

 残念なのは、1面クリアが結構簡単で、2面以降も敵の攻撃が激しくなるものの、1面と変わらないといったところでした。マップが変わったり、新しい敵キャラが出たりすれば良かったのですが、当時のROM容量では無理だったのでしょうか。

 「1度も空母へ戻らずに面クリアする」「わざと戦艦を出航させて(戦艦と)対決する」等、独自ミッションを作って遊んでました。戦艦は非常に強く、体当たりで相打ちになることが多かったのですが、体当たりで倒しても、「これでは勝ちとは言えないんだ!」と熱くなっていました。

寄稿:さとー 男 1971年生 千葉育ち SE


ジャケ買いするも失敗

 『バンゲリングベイ』というゲーム内容判別不可能な謎のタイトルに、なにやらまがまがしいパッケージ。当時は圧倒的に情報量が少なかったがゆえにジャケ買いしてしまったタイトルのひとつです。

 今考えてみれば非常に戦略性の高いシューティングであったと思いますが、当時小学3年生であった私にその戦略性が理解できるはずもなく、ただ友人とマイクに向かって叫びまくるだけの退廃的プレーに興じておりました。

寄稿:糞芸大作戦 男 1977年生 京都育ち SE


深いシューティングなのですが・・・

 『バンゲリングベイ』は、さまざまなハードに移植された戦略性の高いシューティングゲームです。開発したのは『ロードランナー』や『シムシティ』を開発したウィル・ライト氏。彼のデビュー作です。

 プレーヤー自機の操作は、今でこそラジコンヘリなどと同じ操作方法(ジャンルは違いますが『バイオハザード』も)で、あの当時、これだけのリアルな操作感やダメージシステム、また防衛ポイント(見方空母)や裏設定されたシナリオなど、今プレーしても戦略的に面白い、非常にすぐれたゲームだと思います。

 ゲームの目的は兵器を実際に生産している工場を全て破壊すること。また、操作不能で墜落する際、自機は特攻で敵を倒すことも可能など、当時これだけ深いシューティングはなかったと思います。

 しかし不本意なことに、当時ファミコンユーザーだった子供たちには、操作が難しく感じられたのも事実でしょう。そのあたりが非常に残念です。

寄稿:ロイアス 男 1976年生 北海道育ち


やがて心が折れるルーチン

 このゲームは凄い。目的が見えないままに地上の工場(?)を爆弾攻撃 → 爆弾を補給しに帰りたいのに自分の唯一の味方である(正確には飛行機もいたような・・・)空母が敵の総攻撃を受けて撃沈。 → ふと気がつくと敵の飛行機が滑走路を飛び立とうとしている! 飛び立つと手強いので慌てて撃墜 → そして工場破壊に励む、というループを繰り返すだけ。

 遂に全ての工場を破壊したかと思えば、何事も無かったかのように次の面がスタート。間違い無くパッケージのボスらしき骸骨みたいな奴はきっと出てこないだろうと子供ながらに理解。まぁ、当時のファミコンソフトには在りがちな無機質な展開でしたが、さすがに心が折れました(笑)。

 その後二度とこのソフトをファミコンにセットすることは無かったのでした。

寄稿:katsu 男 1977年生 福島育ち 金融業


クソゲーの元祖か?!

 バンゲリングベイは発売前にかなり話題になったソフトだった。それを友達が買ったというので、買ったその日に遊びに行った。

 とりあえずやってみたが、何がなんだかよく分からない。ヘリコプターがブルンブルン飛んでいるだけで、ドキドキとかワクワクがまったくない。説明書を読んでもやはりよく分からない。今思えば、これがクソゲーの元祖だったのではないか。

 次の日から約1年間、そいつのあだ名は「バンゲ」だった。

寄稿:ドンさんにヘキサゴン! 男 1974年生 神奈川育ち 雑誌編集者

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