ベースボール
任天堂
1983.12.7発売
©1983 Nintendo
初期本体だと白いラインがない
初期本体(四角ボタン、コードは灰色)では、ベース上の白いラインがなく、偶然ファウルを打った際にイライラしてストップボタンを連射すると白いラインが現れることを発見しました。
あまり覚えていませんが、ホームランを打ったりするとまたラインが消えた記憶がありますが、20年以上前のことなので定かではありません。押入れの中に本体もソフトも眠っていますが、動くかどうか……。
寄稿:ぴょん吉 男 1972年生 福岡育ち 会社員
野球盤から比較すれば感動!
この野球ゲームを最初にやった時は感動しました! 結構思い出はありますね。
(1)ゲームスタートまで分からない、投手が右か左か?? (2)どう考えても壁に当たったのにめり込んでホームラン!? (3)自分では動作できない、いらいらするぐらいお粗末な内野守備 (4)パリーグファン(当時近鉄)にはショックなセリーグのみ (5)「鶴の舞」と勝手に名付けた、タイミングを取りやすくする、バッティング途中でとめて構える打法!!
あーーー、今やったら「なんじゃこりゃ!」ってゲームだけど、当時はこれが最先端の野球だったんですよね。電子ゲームや野球盤から比べると素晴らしいゲームでした。
人はなかなか思うようには動かないもの
初めて買ったゲーム。無論、セーブのない時代、長いプレー時間で親父にメタクソ怒られたなぁ……。
球をよけるショート。後逸ばかりするレフト。サードと連動してどこまでもファールグラウンドを行くファースト。そして、なによりも微妙なバント。今思えば、「人はなかなか思うようには動かないものだ」と教えてくれたのはこいつだったかもしれない。その思いは管理職になったときに初めて役に立った。「こら、オマエは球追わんでもエエんじゃ!」
ソフトの中古屋が出現しても、結局このソフトだけは手放せなかった。
寄稿:内藤 男 1975年生 長野育ち 営業兼何でも屋 ホームページ
衝撃だったファミコンのグラフィック
生まれて初めてファミコンに触れたとき、プレーされていたのが『ベースボール』だった。おそらく小学2年生頃だったと思う。
当時、「ブロックくずし」や「ピンポン(左右でドットをはじきあうゲーム)」くらいしか見たことがなかったところに、いきなりファミコンの美麗(苦笑)なグラフィックは衝撃だった。その後、親にねだってファミコンを買ってもらうまでは1年以上の歳月が必要だった。
さて、そんな『ベースボール』で思い出深いのが裏技。検索しても出てこないので、もはや記憶違いか幻かもしれない。
(1)CALLED 5回ツーアウトでスリーバントを失敗すると、画面上に「CALLED」と表示されてゲームが終了する。
(2)どじょうすくい やり方忘れた。(1)のやり方と混同してるかも。イニングの切り替わりでサードの選手がどじょうすくいのような動きをする。
あの当時、毎日毎日これを繰り返し再現しようとしたが、まったくできなかった。今のとなっては本当に幻の裏技。
寄稿:すっちゃん 男 1974年生 東京育ち 会社員
ゴム製ボタンがめり込んでプレー不可能になるまでやり込み
当時小学校3年生だった私は、それまでゲームといえば、カセットビジョンやゲームウォッチしか知りませんでした。そんなある日、初めて耳にしたのが「ファミコン」という言葉。
「ふぁ、ふぁみこん……?」友人K君に誘われるまま、彼の自宅へ。そこで目にした物は、テレビに映る『ベースボール』の鮮烈な映像でした。それまで私の頭にあった、カセットビジョンのやたら粗雑な映像を瞬時に過去の遺物に葬り去った強烈な出会いでした。
それからは、その友人K君の家に毎日押しかけてはベースボール三昧の日々を送り、ジャンケンで勝った方が地元広島カープと思われる赤のCチームを選び、それこそゴム製の四角ABボタンがめり込んでプレー不可能になるまでやり込みました。
「北別府、第1球を……、投げました!」投球開始と同時に、ピロリローン!ピロリローン!スタートボタンの連打で生まれる「消える魔球」はIコンだけの特権だったため、ケンカになったりしたのも懐かしい……。とにかく、私をファミコンに引き合わせた記念すべき作品でした。
寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員
卓上の野球盤ゲームに近いかんじ
このゲームは初めて自分で買ったゲームの中のひとつでした。雑誌の後ろに載ってる通販で、ファミコン本体(角ボタン)と、ソフトで『ドンキーコング』『ベースボール』『麻雀』『マリオブラザース』がセットになってたんです。当時高かったですよー。自分のお年玉と兄からのカンパで買いました。小学3年生だったなー。
『ベースボール』はやりこみました、めっちゃ面白かったですー。ボールを拾うために、全員が移動するし、ピッチャーが投げる球のスピードで音が変わるから、なんか愛嬌あったよ。
バッティングの時は、ちょっと振りかけみたいな状態でバッターボックスに立つと、結構ホームラン打てました。んで、「セーフやろ、ベース踏んでるでコレ!」って思っても、「ドドン(←アウトの効果音)」 でしたねー。
今の野球ゲームに比べると、全然頼りないかもですが、昔あった卓上の野球盤ゲームに近い気がして私は安心します☆彡
寄稿:ぴよ吉さん 女 1973年生 大阪育ち 会社員
タイミングが取りやすい「へそ打法」
私たちの世代には爆発的に流行ったこのゲーム。私の友人が得意にしていたのは、Aボタンを半押しして、バットがクニっと曲がった状態で打席に立つ打法(なぜか「へそ打法」と命名していた)であり、タイミングが取りやすいと言っていた。
ホームランを打たれた瞬間にスタートボタンを連打すると、なぜかホームランの音楽が消失し、無音のままむなしくダイアモンドを1週させられたりした。そしてコンピュータとの対戦では、複数のランナーが塁に出たら、自由自在に操って、たいていホームインできたものである。
ファミリースタジアムが出るまでは、間違いなく野球ゲームの決定版であった。
寄稿:しょーまりん 男 1971年生 北海道育ち 公務員
ライト前ゴロ!
私がファミコンを買ってもらい、2本目に買ってもらったメモリアルカセット、それが『ベースボール』。
『ベースボール』ならではの面白さがあるが、私が声を大にして言いたいのが、「The ライト前ゴロ!」。守備の足が遅くてもいいじゃないか、ピッチャーやショートが外野まで球を追いかけてもいいじゃないか、1F4キロが出てもいいじゃないか。
しかし、ライトゴロって何だ? カキン!と打って、「ライト前ヒットだ、へへん!」と喜んで、ジュースを飲もうとすると、「ドドドン!」とアウトを知らせる効果音。横では友人が大笑いしている、話を聞くとライト前ゴロ。守備の人はうれし、打撃の人はかなし。でも、私はそんな『ベースボール』が好きです。
寄稿:うなぎパイ 男 1975年生 静岡育ち 企画
外野、早くボール取ってよ!
ファミコン初期の野球ゲームと言えばコレ。野球というスポーツ自体、複雑なものなので、それをTVゲーム化するとなると、難しい話だと思います。しかもファミコン初期の頃というと、簡単なゲームばかり。それを野球盤感覚のゲームにしたことで、TVゲームに昇華。
投げる・打つという、基本的なことだけをゲームに組み込んだので、誰でもプレーできる野球ゲームとなっています。でも、コンピュータ任せの守備はとんでもないことに。嗚呼、なんでそんなに足が遅いの外野陣・・・。早くボールを取ってよ!
1F4km/hって何?
守備がすべてコンピュータ任せで、打球の飛んだコースで「3塁打」とわかってしまうのが悲しい。僕も本体前部の端子を金属で触って、超スローボールをやっていましたが、金持ちの友達たちは、どうも外付コントローラーの↓と1Pコントローラーの↑を押しながら投げてたみたいです。
スピード表示までおかしくなる超スローボール。0km/hなのにキャッチャーまで届くし、1F4km/hって何?って感じ。それでも当時はお気に入りのチームでやってたもんです。
寄稿:オマ国 男 1975年生 石川育ち 専門職兼大学院生
危険な魔球
ファミコン本体の前部には、外付コントローラーなどを接続するためのジョイント口があった。『ベースボール』では、そこにハサミなどの金属を突っ込むと、星飛雄馬もビックリのぐにゃんぐにゃんに曲がる魔球を投げることができたのだ。
ピッチャーの投げたボールが、いったんファウルグラウンドに飛びだしてからストライクゾーンに戻ってくるような魔球だ。これがむちゃむちゃ面白かった。
だが、子ども心にこの裏技は危険な匂いがした。どう考えても普通ではない。そこでボクは、この裏技を楽しむのは友達のファミコンで遊ぶ時だけにした。そのせいか、ボクの友達のファミコンは瞬く間に故障していった・・・。
寄稿:ドンさんにヘキサゴン! 男 1974年生 神奈川育ち 雑誌編集者
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