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悪魔城ドラキュラ 悪魔城ドラキュラ
コナミ
1986.9.26発売
©1986 KONAMI

個人的名場面は体力残り1ゲージで挑んで勝利した対死神戦

 コミカルなゲームが多かった当時、そのシリアスなホラーイメージでひと際異彩を放つ存在だった。退廃的な美しさのあるグラフィックにも惹かれたが、禍々しくありながら物悲しさを持つBGMは、個人的にはゲームミュージックというものを意識するきっかけだったかもしれない。

 ここまで持ち上げておいて何だが、クリア出できずじまいで、他にどうしても欲しいゲームが出た時に書き換えてしまったのだった。友だちからは、もったいないと散々言われたが、ディスク書き換え代の500円の捻出すら大変だったのだから新しく買えるはずもなく、致し方ないところ。

 しかも、そのクリアできなかったというところは、友だちの家ではあっさり突破したことで未練もあったが、他に生贄がなかったので、やはり致し方ない。

 その後何年かしてちゃんとクリアしたものの、子供だったから難しかったのだろうと思っていたら、そうでもなく、結構苦労させられた。体力残り1ゲージで挑んで勝利した対死神戦は、個人的名場面だ。

 いまだに続くこのシリーズの20年来のファンだが、ここ何年かは停滞感や閉塞感を抱かずにはおれない。再びかつてのような新鮮な驚きと妖しい輝きを取り戻して欲しいものだ。

寄稿:KK 男 1976年生 愛知育ち サラリーマン


あの頃必死だった

 ちっさい頃、ファミコン屋のおじさんにわざわざ試しプレーまでさせてもらって選んだゲーム。説明書はなし。ちっさい頃なんで、パスワードの意味なんかわからず、ぶっ続けでやるしかなかった。親がほとんどいない家庭だったが、夏休みなどを待ってクリアに挑んだのが懐かしい。今ではそんなに時間かからずクリアできる。

 あの頃必死だったのが懐かしい。音楽は今聞いても張り詰めていてすごく好きだし、映像は今見ても怖い、カッコいい。つまりスゴイ。(まあ最期にやったのは4年は前だが。)昔、ボスの死神、ばり怖かったっけ。アクションの名作中の名作だろう。

寄稿:会長 男 1986年生 大阪育ち フリーター


ドラキュラといえば「ザマスザマスの」ではなく、「悪魔城」

 このゲームがディスクシステムのポテンシャルを広く知らしめたんじゃないでしょうか。BGMもグラフィックも当時としては突出した出来栄えで、「やればやるほど〜ディスクシステムッ♪(当時のCM)」という言葉の意味はわからんが、とにかくすごい自信に偽りなしでした。

 ゴシックホラーな世界観からしてCOOL! なんか大人な感じが漂うのは、武器がムチだから、というだけではないでしょう(その連想の時点で間違った大人です)。難易度も結構高いんですが、だからといって投げ出すほどではないと言うさじ加減も絶妙で、何人ものシモンを犠牲にしながらも、どうにかドラキュラを倒したもんです。

 このゲーム以来、シモンといえば「子門真人」ではなく、「シモン・ベルモント」。ドラキュラといえば「ザマスザマスの」ではなく、「悪魔城」。 でも続編はちょっと厳しかったなぁ・・・。ローディングが長すぎて、ディスクが嫌いになったもんです(*_*)

寄稿:E-AN-BUY 男 1974年生 静岡育ち Tシャツクリエイター ホームページ


箱、取説付きで1万9800円!

 大学時代(今から5年前)、友人の寮では経済的な理由からファミコンが大流行。それを見ているとどうしても欲しくなって、中古ショップに走りましたが、そこで見た物は、コレクターズアイテムと化したファミコンソフトの数々でした。

 裸のソフトは比較的安価。特に、所有者の名前が油性マジックでしっかりと明記された物は1個100円とか。しかし、箱付き、取説付きのソフトになると、一気に値段が跳ね上がる。ドラクエ3は6,000円、ファイナルファンタジーで4,000円とか。なかでもひときわ高価だったのがこの『悪魔城ドラキュラ』。箱、取説付きでなんと1万9800円!

 当時、「ファミコンブームの再燃も時間の問題だな・・・。ふふ・・・。」と札幌の街角でひとりほくそ笑み、そんなある種先端で遊んでた自分にすごく優越感をもちました。が、とくにそれでひとやま当てたわけでもなく、ブームに埋もれていったのでした・・・。

寄稿:Morris 男 1977年生 熊本育ち 会社員


洋風な怖さを感じさせる作品

 ディスクには、時間のかかるゲーム(ゼルダのような)しかないと 思っていた時に出てきたのがドラキュラだった。いわゆるスーパーマリオタイプの横スクロールアクションを愛していたボクには持ってこいの作品だった。

 ゲームを始めると、小学生のボクには怖いくらいの独特の世界観が広がっていた。人知を超えるボスキャラの動き、漫画でしか見たことのない、フランケンや死神を敵にまわして戦う。聖水で悪魔を燃やすという、本物志向な攻撃も雰囲気を高めていた。BGMもおどろおどろしく、それでいて洋風な怖さを感じさせる完成された作品だった。

寄稿:こくおう 男 1977年生 福井育ち 会社員


亀裂に飛ばされないでくれ〜

 ファミコンの中では一番のお気に入りなソフトです。グラフィック、BGM、バランス、どれをとっても今のゲームに負けず劣らずの完成度でした。

 ダメージを喰らうと後ろに飛ばされてしまうのですが、その度に顔をしかめながら、「穴や通路の亀裂に飛ばされないで耐えてくれ〜!」と歯ぎしりしながらプレーしてました。手にもかなりの力が入っていたと思うので、コントローラーにはだいぶ負担をかけてしまったのではないか・・・と苦笑してます。

寄稿:けーたろー 男 1972年生 千葉育ち DTPオペレーター


買い手の期待を裏切らない素晴らしいアクションゲーム

 ディスクシステム購入当初、ソフトのパッケージの不気味さに惹かれて迷わず買いました。コナミならではのグラフィックと音楽は、買い手の期待をまったく裏切らない、素晴らしい内容のアクションゲームでした。

 ホラーアクションなので、各ステージの最終ボスの部屋に入る前はドキドキしたものです。個人的には、最終ボスのドラキュラより、ナンバー2の死神を倒すのにてこずりました。

寄稿:とおる 男 1973年生 福島育ち 会社員

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