ドラゴンスレイヤーIV
ナムコ
1987.7.17発売
©1987 Falcom ©1987 NAMCO
時を経てたどりついたエンディング、そのとき周囲は……
IVというからにはもちろんその前にIとIIとIIIがあるはずなのだが、別に前作を知らないから話が解らず先に進めないということはない。「地下の奥深く封印されし伝説の剣ドラゴンスレイヤーを手に入れ邪竜を倒す」、それ以上のストーリーはむしろ余計だっただろう。
ところがこのゲームは、コミカルなキャラたちやBGMのポップなノリとは裏腹に、ダンジョンは広大で底が知れず、アイテムも多種多様、敵の攻撃も凶悪で、非常に難易度が高かった。
ひとりで立ち向かうには荷が重過ぎると、当時の友だち数人がかりで攻略。しかも当時はまだ「週刊少年ジャンプ」の黄金期、みんなジャンプの漫画なんかを読んで自分の番が来るを待った。
でも、どうしても最後の王冠の場所がみつけられなかった。その時点でゲームとしては8割くらいは攻略してるし、充分楽しんだ。ほかにも面白いゲームはあるし、読みたい漫画もある、これだけにそんな時間を使ってられないよ、みたいな思いがあったのか、それ以上攻略することは次第になくなり、友だちも来なくなっていった。
それから数年後、次世代機と呼ばれるハードが脚光を浴び、逆にゲームへの情熱が冷めはじめて来た頃、何となくプレーしてみたら、意外にも最後の王冠の場所がたやすく見つかってしまった。急いで他の王冠の場所を必死で思い出しつつ見つけ、剣を入手。興奮しながらあまり強くはなかった邪竜を倒し、念願のエンディングを迎えた。
その時はもうまわりに友だちはいなかったし、ジャンプも読んでいなかった。やけに寂しげに響くエンディング曲を聴きながら、もうみんなで集まってゲームしたり、漫画を読んだりする歳でも、そんな時代でもないんだなあ、などとぼんやりと考えていた。
寄稿:芦原 男 1976年生
長い間新鮮にときめき続けた
このゲーム大好きでした。当時友人に聞いても誰もこのゲームを知らなかったため、そのマイナーさから誰からもゲームに関する情報を得られず、攻略本もないまったくの手探り状態でゲームを進めました。
いったん詰まるとまったく先に進めずに何ヵ月も足止めを食わされることがしばしばでしたが、今まで上れなかったところを別のキャラで行くと難なく上れたり、突然何かの拍子に「ぼこっ」と床が抜けたりして、突然新しい世界が開ける瞬間には感動します。
新境地に踏み込むとBGMが変わったりして、それもとても素敵だったのを覚えています。ゲームのマップがものすごい広さなので、一体どこが果てなのかと恐ろしくなることもありました。
結局5〜6年くらい断続的に進めて、4個のうち3個の王冠を集めたところで力尽きました。クリアはできませんでしたが、これほど長い間新鮮にときめき続けたゲームはありませんでした。 寄稿:妹子 女 1980年生 千葉育ち イラストレーター ホームページ
もう挫折するしかない状況だった
このゲームは小学校時代、友だちの家で遊ばせてもらいました。長い長いダンジョンをずっと回っても最初のボスにすらたどりつけません。針山の部屋等に送り込まれやられてしまったり、強い敵がいる部屋に行ってしまいボコボコにされます。
友だちも、「わけわかんねー。」とか言う始末。私もやらせてもらいましたが、どこに行っていいのか、何をしていいのか、わからずじまい。もう挫折するしかない状況でした。
近年、ネットでこのゲームの攻略のサイトを発見し、それをプリンタでコピーして、攻略してみました。「あぁ、ここはこのキャラじゃないと通れないのか。」「ここを通るにはこのアイテムが必要なんだ。」と新たに発見するたびにときめいていました。そして、みごとにラスボスのドラゴンを倒しクリア! 当時果たせなかった全クリが果たせ、感動しました。
寄稿:dai 男 1979年生 北海道育ち
ゲーム性は評価するも、最初のボスにもたどりつけず
元は確かファルコムのパソコンゲームだったと思います。幼少時、このゲームを初めて見たとき、アイテムやそれぞれ特徴の違うキャラを駆使しながら謎を解き、ダンジョンの奥深くに進んでいくゲーム性に感動したものです。
友人に頼み込み、何本かのソフトと交換で貸してもらい早速プレーしてみると・・・あれ? 最初はサクサク進むのですが、1人のキャラではどうしても進めないところが出てきます。しばらくプレーしてみても、にっちもさっちもいかない始末。結局、最初のボスにもたどりつけず、早々に返してしまいました。
大体のゲームは、大人になってからプレーしてみると、「なんでこんなのクリアできなかったんだろ?」となるものですが、このゲーム、いまだに最初のボスまでたどり着けません。気になるんだけどなぁ・・・。
寄稿:ひろスィ〜 男 1981年生 埼玉育ち 大学生
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