『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ファミリージョッキー ファミリージョッキー
ナムコ
1987.4.24発売
©1987 NAMCO

ウソ情報を流す達人をはめた思い出

 私が小学生のころです。同級生のY君は、ウソ裏技情報を流す達人でした。いつも実に巧妙でリアルなウソ情報を流すやつで、なぜかみんな、毎回だまされるのでした。

 ある日、『ファミリージョッキー』で休まず一定のタイミングで100発ムチを入れると、馬のお尻が赤くなり馬が泣きだす!という、有り得ないウソ情報を流したY君。

 さすがにウソだと気が付いた私は、ウソ情報返しで対抗しました。
「それ、結構有名なウラ技だよね? こないだ俺も成功したよ! ……100発じゃなくて50発だよね?」
 しかし、Y君は意外にもだまされることに慣れていなく、あっさりとだまされ、「マジで!?……50発でいいんだ?へぇ〜……」と、かなり動揺して帰って行きました。

 その日の夜10時くらいに、母が「Y君から電話だよ〜」。私はすぐにピン!と来ました。

 そして案の定、
Y「どういうタイミングで打てばいいの? 何回やってもできないよ……」と疲れ果てた声。
私「出来ないの?ペシ・ペシ・ペシって感じだよ?」Y「あ、そんな遅くでいいんだ〜。ありがと〜。」
 私は笑いを必死にこらえて電話を切りました。

 翌日、眼が真っ赤のY君に、出来たか?と聞いたところ、「……うん、できたよ。」

 罰として、嘘だということは言いませんでした。

寄稿:ゆー 男 1974年生 千葉育ち 会社員


競馬育成ゲームの初期?

 当時競馬を知らなかったのですが、兄の影響で買ったゲームです。これで競馬の世界にハマるようになりましたが……(苦笑)。調教とかないですが、競馬育成ゲームの初期のものになると思います〜。

 ターフ上にスピード、スタミナやガッツとかが落ちていて、それを拾って自分の馬を強くするゲームでした。落ちてるドクロを拾うとスタミナ激減。最後の直線でスタミナがなくなり、他の馬に体当たりして、その反動でギリギリ次レース参加着内に入ってました。(かなり違反ですよねΣ( ̄□ ̄;;;)!!)

 あともうひとつは、障害レースでもないのに、インコースをひたすらジャンプしてゴール着内入賞(実際そんな馬見たことないですけど……)。スタミナがなくなっても、ガッツだけ高くしていたので、かなり楽しめました(笑)

寄稿:ぴょん吉 女 1973年生 大阪育ち 会社員


性格が垣間見えるお手馬選び

 同じナムコ制作の『ファミリースタジアム』にはまっていた当時の私は、競馬などにまったく興味がなかったのに、なぜかこのゲームを買っていました。

 このファミリーシリーズは、3,980円で、他のソフトより安めの価格設定だったのも、購入を決めた一因だったかもしれません。

 ところがプレーしてみると、競馬好きでなくとも非常に面白いのは皆さんもご存じのとおり。2Pでの同時プレーは、同じレベルの友だちとやると燃えました。パワーアップパネルの奪い合いや、最終コーナー前でmy馬のケツでブロックして前に行かせなかったり、壁に押し付けてスタミナを急激に消耗させたり……。

 余談ですが、加速しながらのジャンプでないと越えられない大きな障害物を、仲間内では「盆栽」と呼んでいました。どっちかというと「植木」だと思うのですがね。また、落ちているパネルを拾うことにより、愛馬のパラメータがアップしていくシステムは秀逸でした。

 パラメータといえば、各馬で初期値が違いますが、どの馬をお気に入りとして使用するかで、プレーヤーの性格も垣間見えました。バランス型の馬を選ぶヤツ、名前にひかれて「カモノネギ」を選ぶヤツ、スタミナ重視の「アイアンホース」を選んでスタートからゴールまで鞭をバシバシしばき続けるSM予備軍なヤツ。

 ちなみに私は、スピードとジャンプ優等生、スタミナとガッツゼロの根性無しスピードスター、「エクスプレス」を使ってました。ファミリーシリーズは、ジョッキーに限らず名作が多かったので普及率が高く、プレー経験がある熟練者が多くて、対戦相手に事欠かなかった思い出があります。

寄稿:デレレレーン 男 1975年生 茨城育ち SE


名馬ドットットー

 今日までの競馬ゲームは、競走馬育成シュミレーションが中心であるが、このゲームは違った。好きな馬を選び、鞭とスタミナを調整しながらゴールを目指す内容。パワーアップアイテムは時の運そのもので、プレーするたびに違ったタイプの馬が出来上がる。今思うと、なぜG1レースに障害物があるのだ・・・、なんて笑える部分も多いのですが、単純ながらもかなりハマったゲームだったなぁ。最高は16戦15勝でした。

 このゲームに登場する馬で、今だからわかる馬がいる。シンサン=シンザン、テンカウント=テンポイント、シンガリルドルフ=シンボリルドルフ etc・・・。歴史的な名馬だが、このゲームではたいして強くなかったなぁって。

 それよりも名前が印象的で、なおかつ強かった馬を今でも覚えている。それは「ドットットー」と「キッシッシー」である。キッシッシーはともかく、ドットットーとはこれまたよく考えた馬名である。って言うか、考えたのか適当なのか思いつきなのか?

 今でもダビスタなんかで、強そうな馬にドットットーって名づけしてしまうくらいインパクト強いし、何より笑えるなぁって思います。ドットットーなんて、一生忘れそうにもない名前、忘れようにも忘れられない名前です。

 しつこいですけど、だってドットットーですよぉ(笑)。

寄稿:クリボー 男 1976年生 宮城育ち スポーツインストラクター

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