『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ファミコン探偵倶楽部II うしろに立つ少女 前編 ファミコン探偵倶楽部II うしろに立つ少女 前編
任天堂
1989.5.23発売
©1989 Nintendo

大人になっちゃったよ……。

 このゲームを知ったのは友だちの家。当時小学生くらいでした。実際プレーしたわけではなく、ただ友だちの横でボケーッと画面を見ていただけだったのですが、「後ろに立つ少女」が鏡にうつっている画面を見て、イキナリ興味をそそられたのを覚えています。「これはひょっとして怪談ゲーム?」

 そのころ僕たちのクラスでは空前の怪談ブームで、僕もドップリハマっていましたので、もうプレーしたくてたまらなくなってしまったのです。友だちに、終わったら貸してもらうように約束を取り付け、待つこと約1ヵ月。

「ゴメン、ディスク壊れちゃった」

 ガーン……。家で親にねだってみるもあえなく玉砕。泣く泣くあきらめざるをえませんでした;;。

 そして実際プレーできたのは、GBAで出た復刻版でした。長かった……。大人になっちゃったよ……。

寄稿:ノリスケ 男 1981年生 埼玉育ち 会社員


もう一度高校生活をやり直したく

 これを初めてプレーしたのは大学2年、友人から今はなきツインファミコンを借りたとき。

 期待していなかったため、予想外の面白さにハマッた。そして1日目終了。2日目、電源を入れた。ふと俺は固まった。オープニング画面を何の気なしに見ていたときである。「なんてノスタルジックなんだ・・・」郷愁を誘う音楽、夕焼けから夜の闇に包まれる校舎。

 主人公はヒロインの助けを借りつつ学校にまつわる謎を解き明かしていく高校生。何となく、死人のように高校生活を終了した俺は涙が出そうになった。もう一度高校生活をやり直したくなった。

 後年、SF版の手直しされたオープニング画面も見たが、あの時ほどのインパクトは感じなかった。

寄稿:ある男 男 1972年生 山口育ち 会社員

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