10年以上の時を経て、２度目のプレー

　惑星の地平線に向かってひたすら飛び続ける３Ｄシューティング、それが『ゲイモス』だったと思う。

　ゼロ戦が海上を飛んで敵を倒す『スカイデストロイヤー』（タイトー）の宇宙版とでも言えようか。非常にマイナーで、まわりでも持っている人はほとんどなく、認知度もほぼゼロ。小学生の時に一人はいた「ソフト持ち（＝鍵っ子）」から借りて一度やったきりだった。

　しかし４年前の夏、出張先の水戸市内で『ゲイモス』と再会した。名前からしていかにも怪しげな「大宇宙食堂」という飲み屋で、カウンターにファミコンを発見。マスターが「10分だけ」とやらせてくれた。私は数あるソフト箱の中に『ゲイモス』を発見、２個上の先輩（『グラディウス』をチョイス）が、「そんなの知らねえよ」と冷やかすのを尻目に、再び一人「宇宙」へ−。

　画面上に繰り広げられる謎の敵との戦い。大したドラマもなくつまらないゲームだったが、たまらない懐かしさに包まれ充実した時間だった。でも訳の分からないうちにやられ、５分くらいしかやれなかったけど。

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