『思い出のファミコン』が本になりました
 

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銀河の三人 銀河の三人
任天堂
1987.12.15発売
©1987 Nintendo

叩き売り980円で買うもゲーム性とグラフィックに感動

 中学2年生の頃、新しいファミコンソフトを買おうとお年玉を握りしめておもちゃ屋に行き、『マイクタイソン・パンチアウト!!』か『銀河の三人』かどちらを買うか最後まで迷いました(予算は5,000円だった)。

 『マイクタイソン・パンチアウト!!』は評判がよく、クラスの友だちが面白いと言ってたし、『銀河の三人』はファミコン雑誌に特集が組まれてて(永井先生のインタビューなど)面白そうだったし、しかも発売メーカーがどちらも任天堂ということで(当時はクソゲーをつかまされることが多かったのでメーカーは重要でしたw)、子どもながら悩みました。

 結局、『マイクタイソン・パンチアウト!!』を買うんですけど、その後すぐ、人気がなかったのか、『銀河の三人』が980円で叩き売りしてたので、速攻で買いましたw

 安かったので「クソゲーかな?」と思ってたらとんでもない! 今までのRPGとは一味違うゲーム性とグラフィックに感動してしまいました。(ドラクエなんかはキャラクターの顔なんか出ませんし……)

 ただ、最後のボスは凶悪的に強かったです。攻略本なんてなかったから倒し方がわからず、敵の技により画面が白くなり、ビームもミサイルもきかなくなりどうしていいかわからず、何回もリセットしてやり直してましたね(リミの「あい」を使うと最近ネットで知りました)。結局、画面が白くなる前に、ありったけのPミサイルを打ち込んで倒しました。

 最後はせつないエンディングでしたが、リミの美しさに感動したのを覚えています(グラフィックがきれいでした)。あれから何度もプレーしてますが、ラスボスのところで挫折してしまいエンディングまで辿りつけていません(リミの「あい」は使用してませんw)。

 まだ家にファミコンと「銀河の三人」があるので、暇なときにチャレンジしてみます(今度はリミの「あい」を使います)。この作品に出会えてホントによかったと心底思います。

寄稿:内田 司雲 男 1974年生 福岡育ち 団体職員


抱き合わせだったけど

 「ドラクエ3」の抱き合わせで購入したソフトでした。最初はいらないソフトが付いてきた感じでしたが、購入してから3ヵ月後にプレーして感じたことは、「いい感じ!」。

 ついにラストを迎えた時、ファミコンで初めて涙が出たエンディングでした。子供心でしたが、感動を覚えたラストです。

寄稿:hawk 男 1973年生 愛知育ち 会社員


友だちの家に通いつめてエンディングまで

 あの頃にプレーしたゲームの多くは、自分のものではなくて友だちから借りたものだった。別に私だけに限るまい。すべて自分のものだった、という向きはむしろ少数派だと思う。

 ところが、このゲームの持ち主は、このゲームがある程度長い時間を要するRPGなのにもかかわらず、どうしても貸してはくれなかった。おそらく親の影響か、所有観念がたいへん厳しかった。なので仕方なく、その友だちの家に通いつめ、その友だちの家でエンディングまでたどりついた。

 その時は18時か19時で、外はかなり暗かった。その時間まで、部屋は照明を点けず、私もその友だちも、固唾を呑みつつ、物語の結末を注視していた。

 当時はもちろん、今でさえ劇的な切ないエンディングを眺めつつ、私はもうこの家には来なくていいんだな、などと思っていた。

 あれから、その友だちの家には一度も行っていないし、その友だちの家は、今は既に存在せず、更地になっている。だがこのゲームが、今後も名作として廃れることなく名を馳せ続ける限り、この奇妙な思い出も忘れることはないだろう。

寄稿:芦原 男 1976年生 会社員


「刺身のつま」にはもったいない

 当時、人気の「ファミスタ'88」を買うためにはこのソフトを抱き合わせで一緒に買わなければダメ、とおもちゃ屋の店員に言われ、しかたなく購入したソフトでした。しかし、やってみると面白い。結局ファミスタよりこちらの方にはまってしまい、心に残る1本となりました。

 それにしても、ハッピーエンドが好きな私にとって、このラストは非常にもの悲しい、つらいものでした。だからこそ今も印象に残ってる作品なのかもしれません。ところで、冒頭にも書きましたが、なぜこの優良ソフトが人気ソフトとの抱き合わせという「刺身のつま」のような扱いをされていたのだろう? もっとも、そのおかげで私はこのソフトに出会えたわけですが。

 前評判の高いゲームが面白いとは限らないし、その逆もある、ということを教えてくれたゲームでもありました。

寄稿:山ちゃん 男 1967年生 佐賀育ち 会社員


今でも胸が痛む衝撃の展開

 謎の記憶喪失の少女「リミ」。彼女の超能力の助けを受けながら、ラスボス「ガルム」討伐を目指す。月の裏側への行き方、見えないワープ扉の発見など、謎解きも随所にあってよく悩まされた。主人公と相棒ブルー、そして美少女リミの三人が銀河を駆け巡るストーリは今でもワクワクします。

 でも、最後の最後、喜びに湧く僕を待っていたのは衝撃の事実! リミが、愛しのリミの正体が、まさかガルムの妹だったなんて!! 自らの手によって射殺したリミ、キミのことを思い出すと、今でも胸が痛みます。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 戦略担当兼作家


想像力がかきたてられて面白い

 当時、友だちの家にあった雑誌に『地球戦士ライーザ』というゲームが載ってて、やりたいナーと思ってたら、これが出た。ゲーム中の絵、特に箱絵についてはPCのライーザとは趣が全く違ってて、嫌だって人もいるだろうけど、僕はこっちの絵のほうが好きです! 永井豪さん好きなもんで。

 音楽もアップテンポで、最近ひっぱり出してやった時にやけにテクノっぽいなーって感じてた。そしたら音楽担当はYMOの高橋幸弘さん、とエンドロールに書いてある! 中学の時にやってたときには全く知らなかった。

 今やっても面白いよ! グラフィックがSF映画並みの最近のゲームより、ずっとずっと面白い。想像力がかきたてられるっていうか、こっちのほうが僕は好きです。中古でも結構出回ってるし、若い人におすすめですね。

寄稿:櫻井 正幸 男 1973年生 群馬育ち サラリーマン

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