『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


怒
ケイアミューズメントリース
1986.11.26発売
©1986 K AMUSEMENT LISING CO. ©1986 SNK ELECTRONICS CORP.

無限コンティニューの落とし穴

 このゲームを最初に見たのはアーケード版でした。タイトル表示、グラフィック、すべてが巨大。デモ画面を見ているだけで圧倒され、ヘタレな中坊だった私はどうしてもコインを入れる勇気がありませんでした。

 その後ファミコンに移植されても、とくに買うつもりはなかったのですが、ある日会社帰りの父が取引先からもらったようなことを言って、ポンと新品をくれたのです。「この人はひょっとして会社ではすごい人物なのでは!?」と尊敬の念を抱いたことは言うまでもありません。

 ドキドキしながら早速プレー。想像どおりの激ムズゲーム。やはりゲーセンで手を出さなくてよかったと思わされました。その後、無限コンティニューを知ってからは、かなりやり込みました。

 ある日、友人と2人プレーで、無限コンティニューを使ってラストまで行こう!と開始。なにせ無限のため、いくら倒れても気にしない。かなり進み、「楽勝だな」などと言っていたところに落とし穴が……。

 このゲームは強制スクロールでした。自分が画面の上に行った時に相棒が画面下におり、スクロールと障害物に挟まれてしまったのです。鳴り続けるBGMと、所在なげにしている1Pキャラを呆然と2人で眺め、ため息をつきながらリセットボタンを押しました。その後プレーした記憶はありません。

寄稿:KS 男 1972年生 埼玉育ち 営業


『戦場の狼』と似たゲームやで

 当時『戦場の狼』というゲームが流行っており、私もそれを買ってもらいたくて親とソフトを買いに行きました。しかし、記憶があいまいなのですが、『戦場の狼』のソフトにバグが出たorソフトが売り切れて無かったので、購入できずがっかりしていたところ、店員さんが「これは『戦場の狼』と似たゲームやで」とおススメしてくれたのです。

 私としては、『戦場の狼』が欲しくてたまらなかったのですが、渋々ですが買ってもらうことにしました。ところが、帰ってやってみると、なんて面白いんだろうって思いました。しかも2人同時プレーもできるので、兄や友だちとよくしていました。

 もう随分昔のことなのではっきり覚えてませんが、その時の私の落胆ぶりが哀れに見えたんでしょうか……。おススメしてくれた店員さん、ありがとう。

寄稿:いつまでたってもゲーム下手 男 1978年生 奈良育ち 料理人


ABBAで復活

 ラルフとクラークが戦場を駆け巡る、2人同時プレー可能なアクションゲームです。正直難易度的には激ムズの範疇に入りますが、ABBAとボタンを押すことで無限コンティニューができるので、なんとか遊べた記憶があります。それがなかったら永久に封印されていたゲームでしょう。

 なんといっても2人同時プレーが楽しかったです。戦車に乗り込むも、味方に対して砲撃したりして笑っていました。その後、険悪な空気が流れましたが。操作性もたいして良くなかったので、クリアするまでに何人のラルフとクラークが屍になったか、数えきれないほどです。

しかし、そのラルフとクラークがその後「キングオブファイターズ」に登場したときは、「ABBAで復活したりしないのかな」、なんて勝手な想像をしていたのも今ではいい思い出です。

寄稿:アキラ 男 1972年生 埼玉育ち 営業 ホームページ

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?