『思い出のファミコン』が本になりました
 

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じゃりん子チエ ばくだん娘の幸せさがし じゃりん子チエ ばくだん娘の幸せさがし
コナミ
1988.7.15発売
©KONAMI 1988 ©FUTABASYA/HARUKI ETSUMI

スペースありのパスワードに惑わされる

 何となく借りたのがきっかけでプレーしました。当時は今みたいにインターネットが普及しているわけでもなく、攻略するための情報は友人にきくか、攻略本を見るか、必死で情報を集めてクリアしました。

 結構、面白いかもと思いました。しかし、このゲームはなんといっても非常に難しく、結構シビアな所も多いため、万人向けのゲームとは言えません。猫の決闘があるのですが、これが非常にシビアです。いくつかの攻撃パターンがあって、順序を間違えると「GAME OVER」。ここだけは私も苦労しました。スペランカーの主人公並に死・死・死。このゲームは残機なんてものはないので、「死=GAME OVER」。

 そして、私がもっとも忘れられないのがパスワードです。決してドラクエIIみたいに長いわけでもなく、まして『星を見る人』みたいに複雑なわけでもない。ではなぜか。それはスペース(何も入力しない)があること。しかも、パスワードの1文字目にです。

 最終ステージのパスワードを取った時にそれは起こりました。さてやろうかとパスワードを入れたところ、「あれ、一文字足りない、何でだ・・・?」としばらく考えました。ドラクエIIの復活の呪文で鍛えた私がミスするはずない、と自信を持っていましたが、原因は分かりませんでした。

 仕方なく、1つ前からやってもう一度パスワードを取って、初めて気づきました。「うわっ、1文字目の前空いてる!」衝撃的でした。今までに無いパスワード。こんなのありか、とメーカーさんを恨んだ思い出があります。

寄稿:雪鷹 男 1979年生 宮崎育ち フリーター


リアルに他者の日常を体験できた

 小学生の頃、クリスマスプレゼントとして買ってもらったゲーム。今思えば、なんでこんな地味なゲームを・・・と思うのだが。

 三人の登場人物によって、舞台となる町で行ける所、人の対応が変わるというのは、結構衝撃的だった。特にこてつ使用時の「猫の日常」はほんとうに楽しかった。屋根裏に登ったり、川原で決闘とか。あれほどリアルに他者の日常を体験できたゲームは今のところ無い。

 小学生だった俺にとって『じゃりん子チエ』は、世界には色んな見方があることをはじめて教えてくれた作品。おぼっちゃん育ちの俺には、父親が働かない家庭っていうのも理解不能だった気がする。

 ROMカセットをみてると、当時の父母、妹や友達の顔が思い浮かんでくる。なつかしいなぁ(涙)。

寄稿:gen665 男 1979年生 東京育ち 留学中


このゲームでギャンブルを覚え、いまだにギャンブル好き

 小学5年くらいに、なんばの高島屋にて購入したこのソフト。チエ、こてつ、てつになって「おいちょかぶ」で勝負したり、パチスロやったり、競馬をやったことは覚えている(他は忘れた)。

 小学生ながらにギャンブルを覚えた1本。燃えたな、スロット、本当に。それにしても、小学生で「おいちょかぶ」って・・・。おかげでいまだにギャンブル大好き。

 そして、このゲーム、東京で高校生の頃、今は漫画家になった友達に貸していたんだけれど、そのままあげちゃった。元気かな、友達。

寄稿:FDPN 女 1977年生 大阪育ち OL

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