『思い出のファミコン』が本になりました
 

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じゅうべえくえすと じゅうべえくえすと
ナムコ
1991.1.4発売
©1990 BIRTHDAY/NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED

ボリュームが凄い

 誕生日に買ってもらったゲーム。なぜこれを買って来たのかは不明。だが、おそらく和風RPGでは、唯一3周クリアしたRPGだろう。

 まず、当時では斬新だった、助っ人と呼ばれる戦闘以外で活躍するやつらを使い、スパイをさせたり、火消しさせたり、宇宙に飛んだり、とさまざまなことができる。さらに舞台は江戸に留まらず、世界中を移動し、異世界や宇宙などにも移動するボリュームが凄く、主人公も実は……とスゴイ展開にもなった。

 ただ、子供だった自分には攻略本がなければ、隠し扉など見つけられなかった。缶詰工場やゾンビにはマジで引いたな〜。ともかく名作です。

寄稿:バルタン聖人 男 1980年生 千葉育ち 地方公務員


中古ゲーム市の売り子のおじさんに薦められて

 私がこのゲームを手に入れたのは、確か小学3〜4年頃だったと思います。当時、私が住んでいた近くの百貨店(現在は別の店になってます)には、不定期で中古のゲームソフト市が来ていました。昔からその中古ゲーム市の常連客だった私は、そこでゲームを売るおじさんとはとても仲が良かったのでした。

 ある時、その おじさんが突然、私にある1本のゲームソフトを薦めてくれました。それがこの『じゅうべえくえすと』です。「これ、とても面白いよ! 買ってやってみてよ!」と言うおじさんの顔は笑っていました。とても気さくで優しい人だったので、私はおじさんの言葉を信じて『じゅうべえくえすと』を購入したのでした。

 カセットの眼帯を付けた侍風の少年が刀を握っている絵のラベルを見て思ったことは、「和風物のゲームなのかな?」でした。しかしいざプレーを始めてゲームを進めていくと、最初はそれこそ和風なのに、いつのまにか外国へ行ったり、UFOで宇宙に飛んでいったり、さらには敵の親玉が未来人だったりと、驚きの展開の連続……。時代劇の世界観が一転、一大SFワールドに大変身。私はこのゲームのスケールの大きさに圧倒され、感動したのでした。

 現在、中古ゲーム市は来る店を変えて今でも不定期でやって来ますが、今は『じゅうべえくえすと』を薦めてくれたおじさんはもう来ません。最近病気がちで、もう来れないだろう、とおじさん本人が私に話していました。(現在は別のおじさんが売りに来ます。)

 おじさん、あの時『じゅうべえくえすと』を薦めてくれて本当にありがとう。おじさんの言う通り、本当に面白かったよ。もし体が良くなったら、きっとまた面白いゲームを売りに来てね。

寄稿:藤村ちか親衛隊 男 1987年生 大分育ち

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