『思い出のファミコン』が本になりました
 

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マッハライダー マッハライダー
任天堂
1985.11.21発売
©1985 Nintendo

酷評したくなるもなるが、好き

 当時、唯一CMをしてない任天堂ソフト。とにかく暗い!地味!寂しい!でも名作。実は一度発売延期になっているんですよね。

 近所のファミコン屋に貼り出されていたチラシはまだイラストCGで実際の画面ではなく、発売日も秋じゃなくて6月くらいだった記憶があります。デザイン機能も水たまりやオイルの数もカスタマイズできたはずなのですが、製品版ではなくなってました。

 あまりに地味な割には5,500円くらいしたような気も。しかも、何かの拍子にコースから外れるといったバグもあって、「ん〜〜」と小学生ながらにして酷評したくなる一作でした。でも好きです。あと、「GAME OVER」でなく「THE END」と出るとことかニクい。

寄稿:ゾイン 男 1972年生 神奈川育ち 映像監督


ふとあのときの父の顔を思い出す

 このカセットは、あまりファミコンに対していい感情を持っていなかった僕の父が、「これ面白そうだぞ」といって買ってくれたものです。あまりカセットを持っていなかった僕はかなりやりこんで、結構うまくなりました。

 当時よく再放送で、映画「マッドマックス」という作品がやっていて、その中の世界観と非常に良く似ていたのが印象的です。このタイトルを見て、ふとあのときの父の顔を思い出しました。

寄稿:さく 男 1977年生 愛知育ち 自営業


爽快感の中の一瞬の孤独

 『マッハライダー』といえば、「マシンガン装備の超高速バイク!」「バラバラになっても復活するライダー!」というハデな印象ばかりでした。

 友だちに借りてプレーしてみると、たしかにバカッ速いスピードで、マシンガンで敵を撃破するのとあわせて、ものすごい爽快感でした。

 とくに与えられた距離を走るモードがお気に入りで、ノリのいいBGMを聴きながらだーーっと長い距離を走ってるのが好きでした。

 けどこのBGM、長く走ってるとCパート?になるんですよね。テンポは維持しつつも微妙に旋律が不安定になって、急に淋しさに襲われる感じ。確か暴徒の車も出てこなくなって、テンションが一気に醒める感じです。

 そういえばこのゲーム、「ひとり生き残り、新天地を求めて旅するライダー」という設定で、風景も「○○の拳」っぽい廃墟や荒野なんてモノでした。しばらくすると暴徒も戻って来て(?)、BGMも元気を取り戻しましたけど、あの爽快感の中の一瞬の孤独は、ライダーが感じているものと同じだったのかもしれません。

寄稿:いつしまあじし 男 1975年生 東京育ち プログラマー


「ファミコンロッキー」を真似てみたり

 このゲームをどこで知ったのかいまだに覚えていない。(そりゃあ、18年も前のことだし・・・)気がついたら家にあったのだ。ぼんやりと覚えているのが、「ファミコンロッキー」を当時読んでいて、漫画の中でやっていた技を真似していた記憶(もちろん無理!!)。

 しかしこのゲームはよくやったな〜と思う。マシンガンありの、変則ギアありの、バックミラーありだし、クラッシュすればライダーはグチャグチャだし・・・。やはりバックミラーに紫色の車(?)が追ってきた時はさすがにビビッタ!

 話は変わるが、よくゲーセンに車のゲームなどが置いていて人気があるが、なぜかやりたいと思わない。しかし、バイクのゲームはやりたいと思う。これも『マッハライダー』のせい?

寄稿:ゆたゆた 男 1979年生 オーストラリア育ち SE


驚愕のスピード感

 マシンガンが付いたバイクで激走するこのゲーム、とにかくスピード感に驚いた。前方に見えたと思ったらアッと言う間に通り過ぎる障害物、敵のクルマはマシンガンで撃破するか、道端のドラム缶にブチ当てて破壊するという、何とも凶悪なゲームだった。音楽もどことなく無機質で孤独な感が漂う・・・。

 内容は現実離れしていながら、バックミラーがあったり変速ギアは4段まであるという、変なトコでリアルだったな。かなり好きなゲームだったけど。クラッシュしてもとにかくスピードを体感できるのが楽しかった。

 もっとも、スピード感と言えば紫色の敵のクルマ。「なんじゃ!?」と叫びたくなるほどのスピードで自分をブチ抜いて行ったときのあの驚き! カーブの途中でよく後ろから追突されたものだ。こいつをマシンガンのエジキにするには苦労したなぁ・・・。

寄稿:ライデン 男 1974年生 大阪育ち 企画戦略部署兼任営業担当


こんなバイクゲーありかよ

 こんなバイクゲーありかよ、というのが第一印象でしょうか。

 道端に落ちている岩やドラム缶、水たまり、オイル、はたまたマキビシを避けながら、敵のバイクをマシンガンで撃破しつつ進んでいくというルールは、『エキサイトバイク』しかしたことのない小学生には衝撃的でしたね。当たったらバイク爆発したし。

 なかなかクリアできずにいましたが、数日後に引越しする友達と一緒にやって、半日がかりでクリアしたときのふたりの喜びは今でも覚えています。もっとも、その後のお約束の2週目突入でおもいっきりずっこけましたが。

 また、諸事情によりファミコンを破棄されたときも、このソフトだけは手放さなかったです。無意識にその友達のことを思い出したのかも。

寄稿:kaz 男 1978年生 鹿児島育ち 会社員

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