クリアしたのかが思い出せない

　タイトルを見るまでプレーしたことすら忘れていたが、名前を見て耳の奥にＢＧＭと共にどうにもまどろっこしかった操作感が甦った。

　“どすん”とばかりにジャンプ、攻撃されると勝手に後ずさる（そして崖にはまる）、走るのもトロい主人公にイライラしながら、太陽に会いに行ったり、月にお願いしに行ったり。

　恋人と引き離され、醜いヴェール（画面で見る姿は可愛らしいが）に変えられた主人公。腕輪だけがその身の証……とスタート時点での物語までもが芋づる式に甦ってきたが、最後までクリアしたのかどうかだけが思い出せない。

　ステージ間に挿入される物語はどこか物悲しいものばかりで、ハッピーエンドなのかどうか大いに疑ったような気がするのだけれど。

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