『思い出のファミコン』が本になりました
 

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マリオオープンゴルフ マリオオープンゴルフ
任天堂
1991.9.20発売
©1991 Nintendo

コロコロで発売前に何度もシミュレーションした日々

 当時の月刊誌『コロコロコミック』に掲載されたのは、本作が発売されるずいぶん前だったことを記憶している。私はクリスマスプレゼントでこの作品をサンタに頼み、届けられる前日まで、雑誌を眺めては、どうやってコースをまわるかを思案した。

 それまでにもゴルフゲームは、初期型『ゴルフ』から、ディスクの『プロゴルファー猿』まで、全部とまではいかないがひとしきりプレーしていた。しかし『マリオオープンゴルフ』は、まさにファミコンのゴルフゲームを制する勢いだったのだ。

 さっそくプレーした時、最初に画面からプレゼントされたのは「ため息」だった。思ったように玉が飛ばないのである。スイングは3回押しの、ゴルフにはスタンダードとなったタイプ。久しぶりのゴルフにしてはまずまずだった。しかし、最初の一打は池ぽちゃだったと記憶している。

 それから私は、ゴルフの鬼となって、家族と一緒にプレーしたのを覚えている。そうそう、ゴルフは家族みんながプレーできる、数少ないソフトだったことも、忘れてはいけない。あの頃は、どんなゲームもみんなでプレーし合いながら、よく話し合っていたのだ。

寄稿:れいな 女 1980年生 神奈川育ち

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