『思い出のファミコン』が本になりました
 

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メトロイド メトロイド
任天堂
1986.8.6発売
©1986 Nintendo

気味の悪い音楽や奇妙なモンスターにドキドキ

 当時小学2年生だった私には、難易度が高くて難しかった。攻略本がないとかなり厳しかったと思います。エレベーターに乗って別のステージに移動する時は長かったなぁ。「A面をセットしてください」「B面をセットしてください」……まだかよぉっ、て画面見つめながら待っていました。

 気味の悪い音楽や奇妙なモンスターにドキドキしながらゲームをしたのを良く覚えています。映画化して欲しいと前々から思っています。

寄稿:シャドウ 男 1980年生 東京育ち 和食調理人


母のハイヒールを借りてサムスの走りまね

 当時3才くらいだった私は、兄の横でいつもプレーを見ていました。すごくゲームがうまい兄は、すいすい敵を倒し、どんどんアイテムを手に入れ、迷いも無く進んでいく。そんな兄がすごくかっこよく見えたものです。

 「やってみるか?」と言われても、頑なに「いい!」と言ってやりませんでした。広大な地形、何かが起こりそうなBGM、思わぬ所に隠れているアイテム、様々な敵、終始ハラハラドキドキでした。そして、サムスが女性と知った時は本気でビックリしました。

 サムスの走る音が好きで、母のハイヒールを借りて「カッカッカッカッ」と音を似せて走り回ってたこともありましたね〜(笑)。

寄稿:BEE 女 1984年生 千葉育ち 会社員


夏休みを利用してやりこみ

 このゲームにしても、ゼルダにしても、謎の村雨城にしても、どうして任天堂の出すディスクシステムのゲームは、その構成が秀逸なんでしょうか?

 『メトロイド』は、そのストーリーの途中で、色々な自身をパワーアップするアイテムを手に入れることにより、その行動範囲が広がっていくのです。例えば、アイスビームを手に入れて敵を凍らせ、その敵の背中を足場として移動したり、自分がボールのように丸くなり、爆弾をしかけたその場にいることで、爆風を利用して上のフロアへ移動したり。まあよく考えられたものです。

 発売されたのがちょうど夏休みということもあり、朝から晩までやりこんでいました。ストーリーをクリアするのに要した時間により、エンディングでのサムスの露出がどんどん拡大することを知り、時間によっては、サムスが全裸になるのでは?とガキンチョならではの安直な推理により、そのやりこみ度も相当なものでした。

 今にして思えば、たかだかファミコンごときのドット数で、そんなドキドキするようなサムスは見れないだろ!と思うのですが、まあ、若かったということで……。

寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員


小学生ながら午後9時くらいまで友人宅で遊ぶ

 友人の家で初めてやりました。すごくおもしろくて、小学生のくせに午後9時くらいまで友人宅にいたなー。しかし、友人の兄貴がミサイルを異常に貯めこんでて、ミサイル使うと怒るの。友人の兄弟喧嘩をよく見たなー。小学生ながら心が痛くて……。

寄稿:kaz 男 1974年生 長野育ち 会社員


汗をびっしょりかきながら脱出

 『スーパーマリオブラザーズ』も、『悪魔城ドラキュラ』も、アクションゲームと名のつくものは最後までクリアすることがなかった私なのですが、唯一クリアできたのが、このゲームでした。

 難しすぎもせず、簡単すぎもせず、そして途中で飽きることのない作品だったからこそ、私でもクリアできたのだと思います。サムスの正体を見るために、夢中になって何度も何度もチャレンジしたことを覚えています。

 最後の最後、マザーブレインを倒した後、脱出するのに時間制限があったのですが、これが毎回ドキドキで、汗をびっしょりかきながらプレーしたことを思い出します。

寄稿:mayo 女 1971年生 千葉育ち 主婦


朝4時半からメトロイド

 『メトロイド』はディスクシステムの中でもすごくお気に入りだった。 アイテムや新しい武器を取ることによって道を切り開いていくところが探検意欲をかきたてたのであろう。アイスビームで敵を凍らせてその上を渡ったり、ボムの爆風でジャンプしたり・・・。とにかく「少し頭をひねらないと解けないよ」と言われているようなゲームであった。それに加えて「早くクリアすると主人公が素っ裸になる」という噂まで流れ、私も必死に頑張った。

 私は目覚まし時計を何個かけても起きられないほど朝は弱いのだが、このゲームを1秒でも早くクリアするために、朝4時半起きで頑張った時期もあった。振り返れば、ゲームをやるために「夜更かし」したことは数多くあるが、「早起き」したのは後にも先にもこのゲームだけだったように思った。それほど思い出深い作品である。

寄稿:Peco 男 1979年生 兵庫育ち デザイナー


「1時間でクリアしたら全部脱いだ」ファミマガ真っ青のウソ

 ファミコンではじめてマルチエンディングが採用されたゲームでしたっけ? はじめてかどうかは別にしても、エンディングのインパクトと話題性で『メトロイド』を超えるゲームがあったでしょうか?

 地下迷路を走り回り、取ったアイテムにより行動範囲が広がっていく絶妙なゲームバランスに、クリアタイムによって主人公サムスの露出度が変わっていく。そりゃー夢中にならないわけがありません。私なんぞ友人に吹き込まれた、「1時間でクリアしたら全部脱いだ」などというファミマガ真っ青のウソを鵜呑みして、懸命に最短ルートを探し回ったものだ。

 動機はともかく、探索する楽しさを教えてくれたゲームである事は間違いない。

寄稿:ババモZ 男 1972年生 愛知育ち 平社員


ゲーム空間の自由度が高く斬新だった

 12歳の誕生祝いに父にディスクシステムの本体を、母に買ってもらったソフトがこれでした。

 上下左右に操作し、アイテムを取ってひたすら進路を開拓する。これを繰り返し、道中のボスを倒し、最後は決められた時間内に脱出する。それまでの右方向にスクロールして進めていくゲームと違って非常に自由度が高く、斬新で感動した覚えがあります。

 高い壁やかたいボスを倒すことは、得たアイテムに左右されるので、難易度はさほど高くなく、誰でもクリアできるバランスは秀逸だと思います。主人公の姿が段階的に現れるマルチエンディングは、当時学校で話題になりました。

 現在でもゲームボーイアドバンスのキャッスルバニアシリーズが、ほぼ同様の内容であるのをみると、このゲームが時代を先見していたのがあらためて理解できます

寄稿:オンキョーファン 男 1974年生 東京育ち 会社員

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